シャープの空気清浄機やエアコンのカタログを見ると、必ず目に入るのが
・25000
・NEXT
という謎の数字です。
「数字が大きい方がなんとなく良さそう」というのは直感的に分かりますが、具体的に何が違うのでしょうか?
・25000とNEXTで、価格差ほどの価値はあるの?
・ウチのリビングにはどれを置けばいい?
実は、この数字は単なる型番ではありません。1立方センチメートルあたりに含まれるイオンの濃度(個数)を表しており、この濃度が変わることで「できること(機能)」そのものがガラリと変わります。
特に、「浮遊している菌」だけでなく「壁やソファーに付着したニオイや菌」まで対策したい場合、選び方を間違えると「思ったほど効果がない」と後悔することになりかねません。
本記事では、シャープが誇るプラズマクラスターの3つのグレード(7000・25000・NEXT)の違いを、除去スピードや対応可能な汚染物質の差まで深掘りし、あなたの部屋に最適な一台を導き出します。
なお、そもそも「プラズマクラスターって本当に効果があるの?」という根本的な科学的根拠については、以下の親記事で詳しく解説しています。
数字の正体:イオン濃度が決める「戦力差」
まず基礎知識として、それぞれの名称が何を表しているのかを整理しましょう。これは「空気1cm³(角砂糖1個分くらいのサイズ)あたりに、何個のイオンが含まれているか」という数値です。
- プラズマクラスター7000:
イオン濃度 7,000個/cm³
- プラズマクラスター25000:
イオン濃度 25,000個/cm³
- プラズマクラスターNEXT:
イオン濃度 50,000個/cm³以上
単純計算で、7000とNEXTでは7倍以上の戦力差(イオンの数)があります。
イオンの数が多いということは、それだけ空気中のウイルスやニオイ物質に衝突する確率が高くなるため、「浄化スピード」と「対応できる汚れのしぶとさ」に直結します。
では、それぞれのグレードで「何ができて、何ができないのか」を詳しく見ていきましょう。
【基本クラス】プラズマクラスター7000
エントリーモデルや、寝室・子供部屋向けの小型モデルに多く搭載されているのが「7000」です。
特徴:浮遊している敵には強い
7000クラスでも、空気中をふわふわと漂っている「浮遊カビ菌」「浮遊ウイルス」「浮遊アレル物質(花粉など)」に対しては十分な効果を発揮します。
弱点:付着した敵には手も足も出ない?
一方で、壁やカーテンに張り付いている「付着カビ菌」や、染み付いた「強烈なニオイ」に対しては、濃度不足のため効果を実感しにくい、あるいは効果が出るまでに非常に時間がかかります。
・付着カビ菌の増殖抑制(効果なしとされる場合が多い)
・付着ウイルスの作用抑制
・染み付いた料理臭やペット臭の消臭スピード
おすすめの用途
- 6畳〜8畳程度の個室(寝室、子供部屋)
- 一人暮らしのワンルーム
- 「とりあえず花粉やホコリを吸ってくれればいい」というコスパ重視派
【標準クラス】プラズマクラスター25000
現在のリビング用空気清浄機の主流となっているのが「25000」です。シャープが「リビングに置くならこれ」と推奨するスタンダードモデルです。
特徴:付着した敵にも攻撃開始
7000との最大の差は、「付着カビ菌」や「付着ウイルス」への効果が認められている点です。 イオン濃度が高まったことで、壁やソファにへばりついたしぶとい菌に対しても、アプローチが可能になりました。
特に「静電気除去スピード」の速さは重要です。花粉が壁に張り付く前に静電気を消して床に落とし、強力に吸い込む。この一連の流れがスムーズに行えるのが25000クラスの強みです。
おすすめの用途
- 10畳以上のリビングダイニング
- ペットを飼っている部屋(ニオイ・毛対策)
- 部屋干しを頻繁にする部屋(生乾き臭対策)
- 家族が集まる場所(ウイルス感染対策)
25000以上のモデルは、約2年(24時間運転時)ごとにイオン発生ユニットの交換が必要になります。
【最高峰クラス】プラズマクラスターNEXT
25000のさらに倍、50,000個/cm³以上のイオンを放出する最高峰グレードが「NEXT」です。 「たかが空気清浄機にそこまで?」と思うかもしれませんが、NEXTにしかできない特別な機能が存在します。
特徴:心のケアまでできる「環境改善」マシン
NEXTクラスになると、浄化スピードが異次元になります。ニオイの消臭スピードは25000のさらに約2倍以上。 しかし、最大の特徴は「空気の浄化」を超えた、「人への生理的・心理的効果」が実証されている点です。
森林にはプラスとマイナスのイオンが豊富に存在しますが、NEXTのイオン濃度はそれに匹敵、あるいは凌駕するレベルです。これにより、室内にいながら森林浴をしているようなリラックス効果や、集中しやすい環境を作り出すことができます。
おすすめの用途
- 広いリビング(15畳以上)
- 在宅ワーク用の書斎・勉強部屋
- 受験生がいる部屋
- ペットの多頭飼いをしている家庭
- 「とにかく一番いいやつで安心したい」という健康志向の方
【比較まとめ】性能早見表
文章だけでは分かりにくいので、主な効果の違いを表で比較してみましょう。
| 効果項目 | 7000 | 25000 | NEXT |
|---|---|---|---|
| 浮遊カビ菌 | 除菌 | 除菌 | 高速除菌 |
| 付着カビ菌 | × | 増殖抑制 | 除菌 |
| 浮遊ウイルス | 抑制 | 抑制 | 高速抑制 |
| 付着ウイルス | × | 抑制 | 高速抑制 |
| 静電気除去 | 標準 | 速い | 爆速 |
| 消臭スピード | 標準 | 1.5倍 | 3倍以上 |
| ストレス緩和 | × | × | 〇 |
選び方の極意:あなたの部屋はどれ?
ここまでの情報を元に、シチュエーション別の「失敗しない選び方」を提案します。
ケース1:寝室・子供部屋(6〜8畳)
寝室では、主に「寝ている間の花粉吸入を防ぐ」「ホコリを除去する」ことが目的になります。 部屋が狭いため、7000クラスのイオン発生量でも部屋全体に行き渡りやすく、十分な効果が得られます。 また、7000搭載機はコンパクトなものが多く、枕元に置いても邪魔になりにくいのもメリットです。
ケース2:リビング(12〜15畳)
リビングは人の出入りが激しく、外からウイルスや花粉が持ち込まれやすい場所です。また、料理のニオイやソファの汗臭さなども気になります。 ここでは「付着ウイルス」への対抗策と、「スピーディーな消臭」が求められるため、25000が必須ラインとなります。7000では力不足を感じるでしょう。
ケース3:ペットがいる・在宅ワーク・受験生
ペットのトイレ臭などの強烈なニオイには、NEXTの消臭スピードが不可欠です。 また、長時間その部屋で頭を使って作業をする場合、NEXTの「集中力を維持しやすい環境づくり」という機能は、他のグレードにはない大きな付加価値となります。初期投資は高いですが、環境への投資と考えれば満足度は高いはずです。
【番外編】車載用プラズマクラスターの選び方
部屋だけでなく、車の中で使う「カップホルダータイプ」のイオン発生機にも、同様にグレードが存在します。
車内は密閉された狭い空間ですが、シートの布地にニオイが染み付きやすい過酷な環境でもあります。
車載モデルに関しては、価格差が数千円程度しかありません。
車内の「カビ臭さ」や「タバコ臭」を短時間のドライブ中に消臭するには、圧倒的なスピードを持つNEXTが最もコスパが良いです。
7000や25000の車載モデルもありますが、消臭スピードの体感が全く違うため、車用こそ最高グレードをおすすめします。
車内のタバコ臭やエアコンのカビ臭に対して、プラズマクラスターがどれほど効果的か、さらに深掘りした検証記事はこちらです。

まとめ:目的を明確にすれば、無駄な出費は防げる
プラズマクラスターの濃度別選び方について解説しました。
- 7000:浮遊物対策のみ。コスパ最強。寝室や一人暮らし向け。
- 25000:付着物対策も可能。リビングの標準。バランス型。
- NEXT:環境改善・精神ケアまで可能。ペット・集中力重視の最高峰。
「大は小を兼ねる」と言いますが、プラズマクラスターに関しては「NEXTを買えば間違いない」のは事実です。しかし、6畳の寝室に巨大なNEXT搭載機を置くのはオーバースペックですし、逆に広いリビングに安い7000を置いても効果は薄いでしょう。
重要なのは、「その部屋で何を解決したいか」です。
・花粉やホコリを吸いたいだけなら7000。 ・壁紙やソファのニオイまで消したいなら25000以上。 ・集中できる最高の環境を作りたいならNEXT。
この基準で選べば、後悔のない買い物ができるはずです。ぜひ、あなたのライフスタイルにぴったり合った一台を見つけてください。



