黒まる厚釜と豪炎かまど釜の違いを比較!味の差は値段ほどある?

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象印の炊飯器ラインナップを見ていると、名前の響きだけで「これは凄そうだ」と感じる釜があります。それが、最上位モデルである「炎舞炊き」シリーズなどに搭載されている「豪炎かまど釜」です。

一方で、スタンダードな「極め炊き」シリーズに搭載されているのが、これまで多くの家庭で愛されてきた「黒まる厚釜」です。

購入を検討する際、多くの人がここで悩みます。

・価格差が2倍以上あるけれど、味も2倍違うの?
・豪炎かまど釜は、一般家庭にはオーバースペックじゃない?

この記事では、象印の炊飯器技術の結晶である「豪炎かまど釜」と、バランスの取れた名機「黒まる厚釜」を、構造、素材、そして炊き上がりの味の観点から徹底比較します。 あなたにとって「価格に見合う価値」があるのはどちらなのか、その判断基準を明確にします。

なお、スタンダードモデルである「黒まる厚釜」の基本性能や美味しさの秘密については、以下の記事で詳しく解説しています。まずはこちらで基礎知識を押さえておくと、比較がよりスムーズになります。

象印 炊飯器の極め炊きに採用されている黒まる厚釜のうまさの秘訣!
毎日の食卓に欠かせない「ご飯」。炊飯器を変えるだけで、いつものお米が驚くほど美味しくなることをご存知でしょうか? 象印の炊飯器はその美味しさで定評がありますが、その味の決め手となっている心臓部こそが釜の構造です。特に多くのモデルで採用され...

結論:素材と構造の複雑さが全く違う

まず結論から言うと、この2つの釜は「厚い釜」という点では共通していますが、中身の構造は全くの別物です。

黒まる厚釜:アルミやステンレスをベースにした、熱伝導と軽さを両立した釜。
豪炎かまど釜:鉄、アルミ、ステンレスを何層にも重ね、釜のフチまで特殊加工を施した、熱を逃がさないための重厚な多層釜。

簡単に言えば、黒まる厚釜は「使いやすさと美味しさのバランス型」、豪炎かまど釜は「美味しさのために全てを捧げた追求型」と言えます。

豪炎かまど釜だけの圧倒的なスペック

では、最上位の「豪炎かまど釜」には、具体的にどんな技術が詰め込まれているのでしょうか。黒まる厚釜にはない3つの大きな特徴を紹介します。

1. 鉄を仕込んだ「多層構造」による蓄熱性

豪炎かまど釜の最大の特徴は、「鉄(くろがね)」を素材の間にサンドイッチしている点です。 IH加熱と相性が良く、発熱効率の高い「」を、熱伝導率の高い「アルミ」と、耐久性の高い「ステンレス」で挟み込んでいます。

これにより、IHの大火力を瞬時に受け止めて高温になり、その熱を釜全体に素早く広げつつ、鉄の蓄熱性で冷めにくくするという、相反する要素を完璧に両立させています。

黒まる厚釜も厚みはありますが、豪炎かまど釜の重厚感と蓄熱量は段違いです。「かまどの炎」のような激しい熱変動にも耐えうる設計になっています。

2. 釜のフチを厚くした「口セット」構造

釜をよく見ると、豪炎かまど釜は「フチ(縁)」の部分が分厚くなっています。 これは、熱が最も逃げやすい釜の開口部からの放熱を抑えるための工夫です。フチを厚くすることで、釜側面の熱を閉じ込め、お米に伝えるエネルギーを最大化しています。

3. お米の甘みを引き出す「プラチナコート」

豪炎かまど釜の内側には、基本的に「プラチナコート」が施されています(※機種によります)。 これは水を弱アルカリ性に変化させ、お米の表面のタンパク質を分解し、芯まで水を浸透させる機能です。これにより、お米の甘み成分(還元糖)や旨み成分(アミノ酸)が黒まる厚釜よりも多く引き出されます。

なお、豪炎かまど釜にも採用されている「プラチナコート」の効果や、黒まる厚釜との甘みの違いについては、以下の記事でさらに詳しく比較検証しています。

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実際の炊き上がり(味)はどう違うのか

スペックが凄いのは分かりましたが、実際に食べた時の感動にどれくらいの差があるのでしょうか。

黒まる厚釜の味

ふっくらとしていて、十分に美味しい」 これが正直な感想です。お米の粒立ちも良く、変な匂いもありません。スーパーのお弁当や、古い炊飯器で炊いたご飯とは比べ物にならないほど美味しいです。 日常の食事で不満を感じることはまずないでしょう。

豪炎かまど釜の味

お米一粒一粒の存在感が凄まじく、甘みが濃い」 口に入れた瞬間、お米の輪郭がはっきりしているのに、噛むとモチモチとした粘りがあります。そして何より、噛めば噛むほど「甘み」が溢れ出てきます。 おかずがなくてもご飯だけで食べられるレベル、というのは大袈裟ではありません。

体験した人の口コミ
・黒まる厚釜からの買い替えですが、同じお米なのに「ランク上げた?」と家族に聞かれました。
・冷めたおにぎりが絶品。コンビニのおにぎりが食べられなくなりました。

特に、味の濃いおかず(焼肉やカレーなど)に負けない「ご飯の力強さ」を感じられるのが豪炎かまど釜の特徴です。

価格差の価値はあるか?選び方の基準

実勢価格で見ると、黒まる厚釜搭載の機種は2万円〜3万円前後、豪炎かまど釜搭載の機種は5万円〜10万円オーバーと、価格には大きな開きがあります。

この価格差を払う価値がある人は、以下のような人です。

豪炎かまど釜(上位モデル)を買うべき人

💡お米の銘柄による炊き分けを楽しみたい人
豪炎かまど釜搭載の上位機種(炎舞炊きなど)には、121通りもの食感炊き分け機能がついていることが多いです。「ゆめぴりか」や「つや姫」など、銘柄ごとの個性を最大限に引き出したいなら必須です。

💡お弁当や冷凍ご飯がメインの人
冷めても硬くなりにくく、電子レンジで再加熱しても炊きたてのような味が蘇るのは、蓄熱性とα化(糊化)の高い豪炎かまど釜ならではのメリットです。

💡「食」への投資を惜しまない人
毎日食べるご飯が最高級になることは、生活の質(QOL)を大きく向上させます。5年使うと考えれば、1日あたりの差額は数十円です。

黒まる厚釜(スタンダード)で十分な人

💡複雑な機能はいらない人
白米」「早炊き」「玄米」くらいの機能があれば十分、という方には、多機能すぎる上位モデルは宝の持ち腐れになります。

💡コスパ重視で美味しいご飯が食べたい人
最高級じゃなくていい、そこそこ美味しくて安いのがいい」というニーズには、黒まる厚釜が完璧に応えてくれます。コスパ最強の釜であることは間違いありません。

💡重い釜が苦手な人
豪炎かまど釜は、鉄や多層構造のため、黒まる厚釜に比べて「重い」です。毎日の洗米や手入れで、手首への負担を気にする方は、比較的軽い黒まる厚釜の方が扱いやすいでしょう。

まとめ:味の頂点を目指すか、賢い選択をするか

黒まる厚釜」と「豪炎かまど釜」の違いについて解説しました。

黒まる厚釜:コストパフォーマンスに優れ、日常使いに最適な「賢い選択」。
豪炎かまど釜:価格は高いが、お米の潜在能力を極限まで引き出す「味の頂点」。

値段ほど味の差があるか?」という問いに対しては、

お米の味に敏感な人、冷めたご飯をよく食べる人なら、間違いなく値段以上の差を感じる

と断言できます。

一方で、炊きたてのご飯をすぐに食べる生活スタイルであれば、黒まる厚釜でも十分すぎるほどの満足感が得られるはずです。

ご自身のライフスタイルと予算に合わせて、最適な「パートナー」を選んでくださいね。

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