家電量販店やネット通販のサイトを見ると、炊飯器の売れ筋ランキングで常に上位に君臨しているメーカー、それが象印マホービンです。そして、その多くのモデルで採用されているのが「黒まる厚釜」です。
星の数ほどある炊飯器の中で、なぜこれほどまでに多くの人から選ばれ続けているのでしょうか?
カタログに書かれた素晴らしいスペックを見るだけでは分からない「実際の使い心地」や「味の真実」を知るには、実際に使っているユーザーの声(口コミ)を分析するのが一番の近道です。
この記事では、象印「黒まる厚釜」搭載モデルに関する膨大な口コミデータを、プロの視点で徹底的に分析・深掘りしました。
・内釜で洗米できるって本当?
・悪い口コミも知ってから判断したい!
そんなあなたの疑問に、良い面も悪い面もすべて包み隠さずお答えします。
なお、黒まる厚釜の技術的な特徴や、「なぜ美味しくなるのか」というメカニズムについては、以下の記事で詳しく解説しています。まずはこちらで、その実力を知っておいてください。

総合評価:なぜ象印の黒まる厚釜は高評価なのか
まず、大手通販サイト(Amazon、楽天、Yahoo)などにおける黒まる厚釜搭載モデルの評価傾向を見てみましょう。
結論から言うと、どのサイトでも★4.0〜4.5以上の高評価を安定して獲得しています。特に評価されているポイントは、主に以下の3点に集約されます。
象印は元々「魔法瓶」の会社であるため、温度管理技術が非常に優れています。それが「炊飯」と「保温」の両方に活かされており、ユーザーの満足度に直結しているようです。
では、具体的な口コミの内容をジャンル別に深掘りしていきましょう。
【味の口コミ】「ふっくら」「甘い」は本当か?
炊飯器の本質である「味」についての評判です。カタログでは「ごはんの甘み成分を引き出す」と書かれていますが、実際のユーザーはどう感じているのでしょうか。
肯定的な意見:お米が立って甘みが増す
【プロの分析】なぜ美味しく感じるのか?
これは黒まる厚釜特有の「丸底形状による対流」と「釜の厚みによる蓄熱性」が正しく機能している証拠です。 強い火力で一気に炊き上げることで、お米のデンプンがα化(糊化)し、甘みが引き出されています。
また、象印の炊飯器は全体的に「少し柔らかめでモチモチした食感」に仕上がる傾向があり、これが日本人の好みにマッチしていると言えます。
否定的な意見:柔らかすぎると感じる人も
【プロの分析】好みに合わせた調整が必要
象印の炊飯フローは、十分な吸水時間をとってから炊き上げるプログラムになっていることが多いです。そのため、硬めのご飯(カレー用やチャーハン用のようなパラッとした食感)を好む人には、標準モードだと柔らかく感じることがあります。
この場合、「水加減を目盛りより1〜2mm減らす」か、上位機種であれば「しゃっきり炊き分け機能」を活用することで、好みの硬さに調整可能です。この「調整の幅」があるのも象印の魅力です。
【使い勝手の口コミ】内釜洗米は神機能?
味と同じくらい、あるいはそれ以上に主婦層から圧倒的な支持を集めているのが、使い勝手に関する部分です。
絶賛される「内釜でお米が研げる」耐久性
【プロの分析】フッ素加工の質が違う
多くのメーカーが内釜洗米を解禁しつつありますが、象印のフッ素加工は特に厚く、密着度が高いと言われています。 「ボウルやザルを出さなくていい」というメリットは、毎日の家事において数分の時短になります。
また、シンクが狭いキッチンでも場所を取らずに洗米できる点は、一人暮らしの方からも高く評価されています。
地味に便利な「見やすい目盛り」
高齢の方や、薄暗いキッチンで作業する方にとって、視認性の高い目盛りは非常に重要です。象印は「はっきり目盛」を採用しており、水加減のミスを減らす工夫がされています。こうした細かい配慮が、口コミでの高評価に繋がっています。
【悪い口コミの検証】重い?時間がかかる?
購入前に一番気になるのが「悪い口コミ」です。ネット上で散見されるネガティブな意見について、その真偽と理由を検証します。
悪い口コミ1:「内釜が重くて洗うのが大変」
【検証】美味しさとのトレードオフ
これは事実です。 黒まる厚釜は、蓄熱性を高めるために1.7mm〜2.2mmほどの厚みを持たせており、さらに鉄器コートなどが施されているため、ペラペラの薄い釜に比べると確実に重いです。
しかし、この「重さ(厚み)」こそが、高火力と保温性能を支える心臓部です。「軽さを取って味を妥協するか」「重さを許容して美味しいご飯を食べるか」の二択になります。 とはいえ、土鍋のような数キロある重さではないので、一般的な成人であれば問題なく扱える範囲です。
重い内釜だからこそ、洗い方にはコツがあります。手首への負担を減らしつつ、コーティングも守る正しいメンテナンス方法はこちら。

悪い口コミ2:「炊きあがりまでに時間がかかる」
【検証】吸水時間をプログラムに含んでいるため
象印の炊飯器(特に極め炊きシリーズ)は、美味しさを最大限に引き出すために、「予熱(吸水)時間」をたっぷりとるプログラムが組まれています。
お米の芯まで水を吸わせてから一気に加熱することで、ふっくらとした甘いご飯になるのです。 時間がかかるのは「美味しくするための必要な工程」と割り切る必要があります。
どうしても急ぐ場合は、30分程度で炊ける「早炊きモード」や「白米急速モード」が搭載されているので、そちらを活用しましょう。実は象印の早炊きは、味が落ちにくいことでも定評があります。
悪い口コミ3:「蓋(ふた)の手入れが面倒」
【検証】最近のモデルは改善されている
圧力IH機種の場合、圧力をかけるための調圧ボールなどが内ぶたについており、構造が複雑になりがちでした。 しかし、最近のモデルでは「シボ加工(凹凸が少なく汚れがつきにくい)」された内ぶたや、パーツ点数を減らした設計が増えています。
毎回洗う必要があるのは事実ですが、これはどのメーカーの圧力IH炊飯器を選んでも同じ宿命です。「美味しいご飯のため」と割り切れるかどうかがポイントです。
他メーカーと比較した際の「象印」の立ち位置
ユーザーは象印だけでなく、パナソニックやタイガーとも比較検討しています。口コミから見える「メーカーごとの違い」を整理しました。
対 パナソニック(おどり炊き)
パナソニックは「しゃっきり・粒立ち」を重視する傾向があります。カレーや丼ものが好きな人はパナソニックを好む傾向にありますが、「甘み・もちもち感」を求める人は象印の黒まる厚釜を選ぶ傾向が強いです。
対 タイガー(土鍋釜)
タイガーの土鍋釜は「香り・おこげ」が特徴です。しかし、本物の土鍋を使っているモデルは内釜が割れるリスクがあり、扱いがデリケートです。 対して象印の黒まる厚釜は、金属製なので絶対に割れません。ラフに扱える耐久性と、土鍋に迫る味のバランスが良いのが象印の強みです。
黒まる厚釜が「買い」なのはこんな人
膨大な口コミ分析の結果、黒まる厚釜搭載の炊飯器を自信を持っておすすめできるのは以下のような人です。
逆に、「とにかく硬めのご飯が好き」「1分でも早く炊きあがってほしい」という人は、他のメーカーや早炊き特化のモデルを検討しても良いかもしれません。
Q&A:口コミでよくある疑問を解決
最後に、口コミサイトのQ&Aコーナーなどで頻繁に見かける質問に回答しておきます。
A1:設置場所が許すなら5.5合がおすすめ。
「大は小を兼ねる」と言いますが、炊飯器に関しては、釜のサイズに余裕がある方が対流が起きやすく、美味しく炊ける傾向にあります。一人暮らしでも、まとめて炊いて冷凍するなら5.5合(黒まる厚釜搭載モデルが多い)を選んで損はありません。
A2:丁寧に使えば5年以上持ちます。
口コミでは5年〜10年選手もザラにいます。ただし、食洗機を使ったり、スプーンでガリガリやったりすると1年でダメになります。メーカー保証の3年間は安心して使えますし、万が一剥がれても内釜だけ購入可能です。
「保証期間内なら無料で新品もらえるの?」と気になった方へ。無償交換してもらえる条件と、交換の流れについて詳しくまとめました。

A3:正常な動作音です。
IH炊飯器は、冷却ファンが回る音や、IHコイルが通電する際の「ジー」という音がします。また、圧力IHの場合は圧力を調整する「プシュー」という音がすることもあります。これらは美味しく炊いている証拠ですので、故障ではありません。
まとめ:口コミが証明する「失敗しない炊飯器」
象印の黒まる厚釜に関する口コミを深掘りしてきましたが、総じて言えるのは「極めて満足度の高い、失敗のない選択肢である」ということです。
・時間がかかる
といったデメリットは、すべて「美味しさ」や「耐久性」の裏返しです。
ご飯は毎日食べるもの。だからこそ、味に妥協せず、かつ手入れが楽で長持ちする道具を選びたい。そんなユーザーの願いをバランスよく叶えているのが、この「黒まる厚釜」なのです。
もし迷っているなら、口コミの多さと評価の高さを信じて選んでみてはいかがでしょうか。きっと、毎日の食卓がワンランクアップするはずです。



・今まで使っていたマイコン炊飯器とは別次元でした。安いお米でも一粒一粒がしっかりしていて、噛むと甘みが出てきます。
・「ふつう」モードで炊いただけなのに、旅館の朝ごはんのようなツヤツヤのご飯になりました。
・冷めてもモチモチしているので、毎日のお弁当作りにかかせません。