毎日の食卓に欠かせない「ご飯」。炊飯器を変えるだけで、いつものお米が驚くほど美味しくなることをご存知でしょうか?
象印の炊飯器はその美味しさで定評がありますが、その味の決め手となっている心臓部こそが釜の構造です。特に多くのモデルで採用され、ユーザーから高い支持を得ているのが「黒まる厚釜」です。
このページでは、なぜこの釜で炊くとご飯が美味しくなるのか、その科学的なメカニズムと、実際に使う上で嬉しいメリットを、見出しを細かく分けて初心者の方にも分かりやすく徹底的に深掘りして解説します。
これから炊飯器の買い替えを検討している方や、象印の炊飯器の実力を知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
象印炊飯器で人気の黒まる厚釜とはどんな釜なのか
まずはじめに、この聞き慣れない釜の名称について詳しく見ていきましょう。
黒まる厚釜とは、魔法瓶技術で世界的に有名な象印マホービンが製造・販売する炊飯器に搭載されている内釜の名称です。名前の通り、黒くて、丸くて、厚い、という3つの要素を兼ね備えた高機能な釜です。
極め炊きシリーズに長く採用され続ける信頼の証
2017年頃から発売されている主力シリーズ「極め炊き」に広く採用されており、2023年現在に至るまで、その信頼性と実績から同シリーズの多くのモデルに継続して搭載されています。
家電業界は技術の進化が早く、新しい機能が次々と出ては消えていきます。その中で長年に渡って採用され続けているということは、それだけ「美味しく炊ける実績がある」という揺るぎない証明でもあります。
ご飯が劇的にうまくなる黒まる厚釜の3つの大きな特徴
象印の炊飯器が選ばれる理由、そして黒まる厚釜が美味しいご飯を炊ける最大の理由は、単なる一つの機能ではなく、以下の要素が複雑に組み合わさっているからです。
それぞれの特徴がどのようにご飯の味に影響するのか、詳しく紐解いていきましょう。
丸底形状による強力な対流効果
黒まる厚釜の最大の特徴とも言えるのが、その形状です。釜の底が平らではなく、全体的に丸みを帯びた形状をしています。
この形状が、お米を美味しく炊くための「対流」を生み出すカギとなります。底が丸いことによって、沸騰した際のお湯の泡がスムーズに上がり、釜の中心に向かって激しい対流が生まれやすくなります。
蓄熱性の高い鉄器コート
黒まる厚釜の内側には、蓄熱性の高い鉄器コートが施されています。鉄はIH(電磁誘導加熱)との相性が抜群に良く、発熱効率が高い素材です。そのため、沸騰後も熱をしっかりと保ち、お米の旨味を逃がさずに炊き上げることができます。
釜の厚みと鉄器コートがもたらす味への影響
美味しいご飯には高火力が必要ですが、その熱を逃さないことも同様に重要です。ここでは、釜の「厚さ」と「素材」についてさらに詳しく解説します。
一般的な釜と黒まる厚釜の厚さの違い
具体的には、黒まる厚釜の底の厚さは1.7mm〜2.2mmほどのモデルが多く、一般的な格安炊飯器の内釜と比較してしっかりとした厚みが確保されています。
この厚みと素材の組み合わせが、まるで土鍋で炊いたような、芯までふっくらとした食感を実現します。
厚みがもたらす具体的なメリット
もし釜底が薄い場合、ヒーターからの熱はすぐに伝わりますが、同時に外気へ熱が逃げるのも早くなってしまいます。
また、火の当たる部分だけが局所的に熱くなりすぎ、距離が短いことで熱伝導のムラができやすくなります。その結果、一部だけが焦げたり、芯が残ったりする原因となります。
一方で、釜底に十分な厚さがある場合、熱が釜全体に広がりながら伝わっていきます。
厚みのある釜は一度温まると冷めにくい「蓄熱性」が高いため、蒸らしの工程でも高温を維持し、余分な水分を飛ばしてしゃっきりとしたご飯に仕上げてくれます。

釜底の厚さがしっかりある黒まる厚釜を使うと、お米の芯まで均一に熱が伝わるようですね。持った時のずっしりとした重みは、美味しさへの信頼感につながります。
鉄器コートによる発熱効率の向上
IH炊飯器は、磁力線によって釜自体を発熱させます。この際、ステンレスやアルミ単体よりも、鉄素材を含んでいる方が非常に発熱効率が良いという特性を持っています。
黒まる厚釜は、外面にIH加熱と相性の良い鉄器コートを施すことで、IHの大火力を余すところなく受け止め、釜全体を一気に高温にします。これにより、炊き始めから沸騰までを一気に駆け上がり、お米の甘み成分を引き出します。
同じ厚釜でも、さらに甘みを引き出す上位モデル「鉄器コートプラチナ厚釜」とは何が違うのか。味やコスパの差を比較しました。

釜の内側を黒色にコーティングする重要な意味
釜全体を黒色にコーティングしているのは、単なるデザインや高級感の演出だけではありません。そこには物理的な理由があります。
黒色は熱を吸収し効率を高める
黒色には、白色や銀色などの色に比べて、熱を吸収しやすい性質があります。夏の黒い服が熱くなるのと同じ原理です。
釜の内側を黒色にコーティングすることで、熱放射率が高まり、炊飯器の加熱効率が向上します。熱反応が良くなることで、一気に高火力へ持っていくことが可能になり、お米のデンプンを甘みに変える「α化(糊化)」を促進させます。
遠赤外線効果でお米の芯まで加熱
なお、黒色にコーティングすることで、お米の甘みや旨みを引き出す効果も期待できます。これは、黒色は遠赤外線をよく放射するため、遠赤外線効果が高まり、お米の芯まで熱が伝わりやすくなるためです。
表面だけを焼くのではなく、中から温めることで、ふっくらとした炊き上がりになります。

黒まる厚釜は、釜底の厚さだけでなく、内側も黒色にコーティングされているため、お米の芯まで均一に熱が伝わり、甘みや旨みを引き出すのに適した釜なんです。
釜底の丸い形状が作り出す理想的な対流とは
記事の冒頭でも触れましたが、ここでは「丸底」の重要性について、もう少し科学的に解説します。
対流が起きない平底と起きる丸底の差
対流とは、液体や気体が温度差によって流動する現象です。お米を炊く際には、水とお米が対流することで、釜の中身全体が混ざり合い、熱が均一に伝わります。
釜底が平底(角ばっている)の場合、お米は対流しにくく、水の流れが淀んでしまいます。その結果、表面だけが焦げてしまうなどの炊きムラが発生しやすくなります。
一方、釜底が丸底の場合、お米が対流しやすくなり、炊きムラが少なく、ふっくらとしたご飯が炊き上がりやすくなります。
お米が踊ることで生まれる粒立ち
丸底でお米が激しく対流することを、よく「お米が踊る」と表現します。
お米同士が適度に触れ合いながら回転することで、一粒一粒の表面が磨かれ、炊き上がったときにツヤのある「粒立ちの良い」ご飯になります。カニ穴と呼ばれる空気の通り道ができるのも、この強い対流の証拠です。

釜底が丸い形状であれば、お米の対流効果が高くなるんだとか!その結果、ふっくらご飯の美味しいご飯が炊き上がりやすくなるわけですね。
毎日使うからこそ重要!使い勝手と耐久性
ご飯の味だけでなく、主婦や料理をする人にとって重要なのが「使いやすさ」です。黒まる厚釜は、実用面でも非常に優れた設計がなされています。
内釜でそのままお米が洗える耐久性
昔の炊飯器や一部の高級土鍋釜は、コーティングが剥がれるのを防ぐために「内釜でお米を研がないでください」というものが多くありました。わざわざボウルでお米を研ぐのは手間ですよね。
しかし、象印の黒まる厚釜は内面のフッ素加工が非常に丈夫に作られています。そのため、内釜に直接お米とお水を入れて、そのままシャカシャカと洗米することが公式に認められています。
ただし、いくら丈夫でも洗い方を間違えると寿命を縮めてしまいます。内釜で洗米する際の注意点と、やってはいけないNG行動はこちら。

フッ素加工の保証がついている
さらに安心なのが保証制度です。象印の多くの機種では、内釜のフッ素加工に対して「3年保証」などが付いている場合がほとんどです(※機種や取扱説明書により異なります)。
万が一、普通に使っていてコーティングが剥がれてしまっても保証対象となるため、長く安心して使い続けることができます。
もしコーティングが剥がれてしまった場合、そのまま使い続けても身体に害はないのでしょうか?無償交換の条件と合わせて解説します。

黒まる厚釜の評判とおすすめのユーザー層
このような特徴から、黒まる厚釜は、お米の旨みを引き出すのに適した釜として一般的に知られています。
幅広い価格帯とラインナップ
黒まる厚釜を採用した炊飯器は、価格帯は2万円台から5万円台と幅広く、家庭用から業務用までさまざまな用途で使用されています。自分の予算に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
実際に使っている人はどんな不満を持っている?「重い」「時間がかかる」といった悪い口コミの真偽はこちらで検証しています。

もし、毎日のご飯をワンランクアップさせたいと考えているなら、この「黒まる厚釜」が搭載されているかどうかを基準に炊飯器を選んでみるのも間違いのない選択と言えるでしょう。
予算が許すなら、最高級の「豪炎かまど釜」も検討の余地あり?価格差に見合うだけの味の違いがあるのかを徹底比較しました。

なお、「黒まる厚釜」は象印マホービンの登録商標です。




・以前のマイコン炊飯器より明らかにご飯が甘くなりました。
・内釜でお米が研げるので使い勝手が良いです。ザルがいらなくなりました。
・少し重いですが、その分しっかりしていて美味しく炊けます。
・冷めても美味しいので、お弁当に入れるご飯としても最適です。