このページでは、全編に「故障が多いエアコンメーカー」と、後編に「耐久性の高いエアコンメーカー」を穂紹介しています。
まず前編は、故障が多いエアコンメーカーについての情報をお届けします。
新品や中古のエアコンの購入を検討している方にとって参考になる内容です。本記事は当店の統計データに基づいており、特定のメーカーを批判するものではありません。
エアコンの故障について
この記事では、当店で販売した中古エアコンのうち、半年以内の保証期間内に発生した不具合とメーカー修理の依頼回数を基に、エアコン本体(室内機および室外機)の故障についてお伝えします。
取り付け時のガス漏れなどの不具合は対象外です。
故障が多いエアコンメーカー
第2位 シャープ
シャープのエアコンは故障が多く、特に室外機のファンが回らないなどの部品交換が必要な不具合が頻発します。
ファンモーターの交換コストも高く、室内機からガスが漏れることもよくあります。価格が下がるとともに商品の質も低下している印象です。
第1位 東芝
東芝のエアコンは非常に故障が多く、10年前から頻繁に問題が報告されています。
室外機のファンモーターやコンプレッサー、室内機のサーミスターなど様々な部品の故障が多く、原因不明の不具合もあります。
修理対応に時間がかかり、アイリスオーヤマのエアコンも内部は東芝の製品と同様のため注意が必要です。
他のエアコンメーカーについても不具合は存在しますが、当店のデータでは、特に故障が多いメーカーが目立ちます。
では、どのメーカーのエアコンが優れているのか?と聞かれれば、当店ではパナソニックとダイキンを推奨します。
パナソニックのエアコンのおすすめポイント
信頼性が高く、故障が少ないです。
パナソニックの家電製品は冷蔵庫や洗濯機と同様に、エアコンも非常に頑丈です。
多くのメーカーが独自の機能を搭載していますが、パナソニックのエアコンの魅力はその故障の少なさにあります。
基本機能である冷暖房が壊れにくい点が大きな魅力です。
ダイキンのエアコンのおすすめポイント
ダイキンのエアコンも高い人気があります。こちらも故障が少なく、世界中で評価されています。
空調家電に特化したメーカーで、その技術力は世界中から高く評価されています。
ダイキンの空調事業は売上高が世界一であり、お客様サポートも24時間対応しています。
最近のモデルにはストリーマーが標準装備され、空気清浄機能も備えています。
空調と冷暖房を重視するなら、ダイキンがおすすめです。
富士通ゼネラルのエアコンのおすすめポイント
富士通のエアコンも信頼性が高く、ノクリアシリーズが特に人気です。
小型のエアコンでも故障が少なく、サポートも非常に充実しています。修理依頼や相談の際も迅速に対応しており、夏場でも修理対応が早いです。
三菱電機のエアコン
三菱電機のエアコンは信頼性が高く、耐久性に優れたメーカーです。
特に「霧ヶ峰」シリーズが有名で、高機能モデルにはムーブアイが搭載されており、ルーバーが左右に分かれて風を調整し、部屋の温度を均一に保ちます。
三菱電機のエアコンは、他のメーカーに比べて修理用部品の保管期間が非常に長く、10年以上経過したエアコンでも修理が可能な場合が多いです。このため、取り付け業者にも人気があります。
日立のエアコン
日立のエアコンといえば「白くまくん」が有名ですが、大型冷蔵庫に比べると印象はやや劣ります。
故障の頻度は平均的で、特に多くも少なくもなく、可もなく不可もなくといった感じです。
コロナのエアコン
コロナのエアコンは、以前は冷房専用の低価格モデルが多かったですが、最近では冷暖房兼用のモデルが増え、故障の頻度も減少しました。
しかし、冷房専用モデルのルーバーが手動でしか開閉できないため、やや安っぽい印象があります。
特にフロントカバーのプラスチック部分が硬く、フィルター掃除の際に開け閉めがしにくいことがあり、力任せに閉めると破損することがありますので注意が必要です。
また、冷房専用のエアコンを夏前に購入した方が冬になり暖房が使えず、買い替えを検討することが多いです。
前編は、故障が多いエアコンメーカーについてお話しましたが、特定のメーカーを誹謗中傷する目的ではなく、当店の統計に基づいた情報提供です。
エアコンの故障原因には、ロボット機能が付いたモデルが壊れやすいこともあります。
これは、基本機能(冷暖房)以外の付加機能(フィルター自動清掃、ミスト機能、無給水加湿など)が故障した場合、本体の動作に影響を及ぼすためです。
エアコン購入時にはこの記事を参考にしていただければ幸いです。
後編は「耐久性の高いエアコンメーカーTOP3」をテーマに、壊れやすいエアコンメーカーの反対の長持ちするエアコンメーカーを紹介します。
国内シェアの高いメーカーを選定しているので、エアコン選びの参考にしてください。
耐久性の高いエアコンメーカーTOP3
耐久性があり、長持ちするエアコンメーカーはどれでしょうか?
この疑問にお答えするため、本記事では壊れにくいエアコンメーカーを選んで紹介します。購入後に「すぐ壊れてしまった」という事態を避けるため、次に述べる壊れにくいエアコンメーカーの特徴を押さえておきましょう。
耐久性の高いエアコンメーカーの特徴
耐久性の高いエアコンメーカーには以下の共通点があります。
・パーツ保有期間が長い
・国内シェア上位のメーカー
・価格が相応に高い
部品交換が少ないメーカーのエアコンは長持ちします。一方、壊れやすいエアコンには以下のような不具合がよく見られます。
・室内機のガス漏れ
・サーミスタやコンプレッサーの故障
部品交換が少ないエアコンは耐久性が高いため、こうしたメーカーを選ぶことをおすすめします。
エアコンのよくあるQ&A
Q1:サーミスタとは何ですか?
A1:エアコンに内蔵された温度センサーです。故障しやすく、交換費用は1~2万円程度です。
Q2:コンプレッサーとは何ですか?
A2:冷媒ガスを圧縮して冷気を送り出す装置です。故障すると冷房が効かなくなり、交換費用が高いため、新しいエアコンを購入する方が良い場合もあります。
壊れにくいエアコンメーカーの特徴には、パーツ保有期間が長く、メーカーの保証期間も長いのが特徴的です。
・パナソニック:10年
・ダイキン:10年
これは、エアコン修理に必要な部品の保有期間です。家電製品には不具合が発生することがあるため、各メーカーは一定期間パーツを保有しています。
パーツの保有期間が長ければ、修理対応が迅速に行えます。国内メーカーは概ね10年前後の保有期間を設定していますが、リサイクル市場の拡大に伴い、今後この期間が延長される可能性もあります。
故障に備えて、パーツ保有期間が長いメーカーを選ぶことをおすすめします。
壊れにくいエアコンメーカーの特徴はシェアの多いメーカー
年間出荷台数が約1,000万台のエアコン市場では、約50%を上位3社が占めています。
2位 ダイキン:18%
3位 三菱電機:15%
ダイキンは世界的に人気のある空調メーカーであり、空調機器事業の売上高では3兆円で世界一位です(2022年グローバル家電市場総調査より)。
販売台数が多いメーカーは豊富なデータを活かし、耐久性の高いエアコンを開発しています。
シェアの高いメーカーのエアコンは高品質で壊れにくい設計になっています。
壊れにくいエアコンメーカーの特徴はそれなりに価格が高い
耐久性の高いエアコンメーカーの製品は、低価格メーカーに比べてやや高価です。価格の目安は以下の通りです。
8畳エアコン:7万〜10万円
10畳エアコン:8万〜10万円
なお、半導体不足により価格が上昇していることもあります。
少しでも安く購入したい場合は、最新モデルではなく前年モデルを選ぶと割引率が高く、同じ機能で価格を抑えることができます。
これらを踏まえて、壊れにくいおすすめのエアコンメーカーをご紹介します。
耐久性の高いエアコンメーカーランキング TOP3
壊れにくいエアコンメーカーの上位3社は以下の通りです。
・ダイキン
・三菱電機
Panasonic エオリア CS-223DFL-W
内部クリーンが搭載されたFシリーズは、エアコン内部のカビやニオイを抑制してキレイを保ちます。
また室外機は猛暑に強く、帰宅してすぐに涼しさをキープします。
エアコンの効きが悪い、涼しくならないなどの問題も発生しません。
※外気温50℃まで対応。
さらに別売りの無線機器を取り付けるとエオリアアプリをインストールすれば外出先からもエアコン操作可能。
ついつい切り忘れたときや自宅に近づくとGPSが反応して自動でエアコンを付けることもできます。
※別途、エオリアアプリが必要です。
対応畳数は 6畳/8畳/10畳/12畳/14畳/18畳。
他にも様々な機能がついているので在庫があればおすすめの一台です。
※2023年モデルのFシリーズにはナノイーXは搭載されていません。
ダイキン Eシリーズ S22ZTES-W
ダイキンのEシリーズS23ZTES-Wはカビやニオイを抑制する「ストリーマ内部クリーン機能」が備わっています。
ニオイの元となる原因菌の抑制効果も期待できるので、キレイな空気を送り快適な空間を保ちます。
対応畳数は 6畳/8畳/10畳/12畳/14畳/18畳とあり、在庫が残っていれば2023年モデルはおすすめです。
三菱電機 霧ヶ峰GEシリーズ MSZ-GE2222-W
シンプルな機能で品質にこだわったモデルMSZ-GE2223-Wは、赤外線センサーが働き夏は冷やしすぎず、冬はしっかりと温めてくれます。
また、前面のフラップを外すと自分でお手入れできるので、目に付きやすい汚れもお掃除可能です。
対応畳数は 6畳/8畳/10畳/12畳/14畳/18畳とあり、こちらも在庫が残っていればおすすめです。
まとめ
後編は、耐久性の高いエアコンメーカーをランキング形式で紹介しました。壊れにくいエアコンメーカーの特徴は次の通りです。
・部品交換が少ない
・パーツ保有期間が長い
・国内シェアの多いメーカー
・それなりに価格が高い
エアコンは長年使用すると不具合が発生することがありますが、紹介した国内上位3メーカーは耐久性が高く、長持ちするエアコンとして人気があります。
富士通ゼネラル、HITACHI、CORONAなども壊れにくいメーカーとして評判です。
例年、ゴールデンウィーク頃からエアコンの需要が高まり、人気メーカーは早期に売り切れることが多いです。
また、6月に入るとエアコンの取り付け予約が取りにくくなるため、早めの購入と予約がおすすめです。