・足にボルトが入っているから、電気を流すのが怖い
リハビリ目的や健康維持のために購入を検討している方の中には、ご自身の持病や手術歴が原因で「使えるかどうかわからない」と迷っている方が多くいらっしゃいます。
一般的な健康器具と違い、電気を体に流すEMS機器だからこそ、安全性には慎重になりますよね。
この記事では、「脳梗塞後の麻痺」「人工関節・ボルト」「下肢静脈瘤」など、具体的なケースごとに使用の可否を徹底解説します。
メーカーの公式見解と、医師への相談が必要なラインを明確にしますので、安全な判断材料としてお役立てください。
- 脳梗塞・脳卒中後のリハビリに使用できる条件
- 体内に金属(ボルト・人工関節)がある場合の判断基準
- 下肢静脈瘤や血栓症の方が絶対に使用してはいけない理由
- 安全に使うための「医師への相談」のコツ
大前提:ペースメーカーは「絶対NG」
個別のケースに入る前に、これだけは絶対に守ってください。 心臓ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器を使用している方は、シックスパッド フットフィットを一切使用できません。 誤作動により命に関わる危険があります。
ケース1:脳梗塞・脳卒中後の麻痺(リハビリ)
「片麻痺があるけれど、少しでも筋肉を動かしたい」という切実な願いを持つ方は多いです。 結論としては、「医師の許可があれば使用可能」なケースが多いですが、自己判断は禁物です。
- 急性期(発症直後):使用不可。治療が最優先です。
- 回復期・維持期:状態が安定しており、主治医が「EMSによる運動療法を行っても良い」と判断すれば使用可能です。
感覚麻痺がある場合の注意点
脳梗塞の後遺症で「足の感覚が鈍い(麻痺している)」場合、電気の強さを感じにくいため、レベルを上げすぎて火傷や筋肉痛を起こすリスクがあります。 使用する場合は、必ず健常な足で強さを確認してから、弱いレベルで開始するなど、家族のサポートが必要です。
ケース2:人工関節・ボルト(金属)が入っている
骨折の手術などで、足にボルトやプレート、人工関節が入っている場合です。 これに関しては、メーカー(MTG)の取扱説明書に明確な記載があります。
なぜ金属が入っているとダメなのか?
金属は電気を通しやすいため、体内の金属部分に電流が集中し、「熱を持つ(体内火傷)」「痛みが走る」「組織を傷つける」などの恐れがあるためです。 たとえ昔の手術で今は痛みがなくても、足(股関節以下)に金属がある場合は使用を諦めるのが賢明です。
ケース3:下肢静脈瘤・血栓症
足の血管がコブのように浮き出る「下肢静脈瘤」や、血管内に血の塊ができる「血栓症」の方。 これは「絶対に使用不可」のカテゴリーに入ります。
EMSによる筋肉の収縮で血流が急激に良くなると、血管内の血栓(血の塊)が剥がれて飛び、肺や脳の血管を詰まらせる(肺塞栓症など)リスクがあるからです。
これは命に関わるため、血栓の疑いがある方も含め、使用は控えてください。
その他のよくある質問(病気・症状別)
その他の症状についても、使用可否の目安をまとめました。 ※最終判断は必ず主治医に確認してください。
| 症状・状態 | 使用可否の目安 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 高血圧 | △ 医師に相談 | 血圧が極端に高い時や変動しやすい時は控える。安定していれば許可が出ることも。 |
| 骨粗しょう症 | △ 医師に相談 | 筋肉の収縮により骨に負担がかかる可能性があるため。 |
| 糖尿病 | △ 医師に相談 | 知覚障害(足の感覚がない)がある場合は、火傷のリスクがあるため要注意。 |
| 妊娠中・出産直後 | × 使用不可 | ホルモンバランスが不安定で肌トラブルが起きやすく、胎児への影響も考慮して禁止。 |
| 痛風 | × 発作時は不可 | 炎症が起きている時は血行促進により痛みが悪化する可能性があります。 |
医師に相談する時の「聞き方」のコツ
「お医者さんに聞くのが怖い」「なんて聞けばいいかわからない」という方もいるでしょう。 単に「シックスパッド使っていい?」と聞くよりも、具体的に伝えた方が的確なアドバイスをもらえます。
また、可能であれば商品のパンフレットや、スマホで公式サイトの画面を見せると、医師も判断しやすくなります。
まとめ:安全第一で健康寿命を延ばそう
- ペースメーカー:絶対NG
- 足の金属(ボルト等):原則NG(メーカー禁止事項)
- 静脈瘤・血栓症:絶対NG(命に関わる)
- 脳梗塞リハビリ:医師の許可があればOK
シックスパッド フットフィットは素晴らしい健康器具ですが、万能ではありません。 ご自身の体の状態を正しく理解し、「使えない」と判断された場合は無理をせず、別の方法(座ってできるストレッチなど)を検討しましょう。
健康のために使う道具で健康を害しては意味がありません。 迷った時は、必ず専門家(医師)の判断を仰ぐことを強くおすすめします。
より詳しい「副作用」の定義や、健常者が使う場合の注意点については、以下の親記事で解説しています。



