【寿命比較】ドラム式と縦型洗濯機はどっちが壊れにくい?構造の違いと維持費を徹底比較

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洗濯機を買い替える際、多くの人が直面する最大の悩み。

ドラム式と縦型、結局どっちが長持ちして経済的なの?

ドラム式は高機能で乾燥が便利ですが、価格が高く「壊れやすい」という噂も耳にします。一方、縦型は昔ながらの構造で安価ですが、乾燥機能や節水面ではドラム式に劣ると言われます。

この記事では、元家電量販店員の視点も交え、構造上の違いから見る「寿命の真実」と、万が一の故障時にかかる修理費、そしてライフスタイルに合わせた「正解の選び方」を徹底解説します。

数万円〜数十万円の買い物です。構造的な寿命の違いを知らずに購入し、数年で高額な修理代を払うことにならないよう、ぜひ最後までご覧ください。

【結論】構造的に「壊れにくい」のは縦型洗濯機

いきなり結論から申し上げます。

機械としての構造単純さ、そして重力に対する負荷のかかり方から判断すると、圧倒的に「縦型洗濯機」の方が壊れにくく長持ちする傾向にあります。

これは、メーカーの技術不足ということではなく、物理的な構造の違いによる宿命のようなものです。

寿命比較の結論 ・縦型洗濯機:構造がシンプルで物理的負荷が少ないため、故障リスクが低い。 ・ドラム式洗濯機:構造が複雑で軸への負担が大きく、ホコリ詰まりなどのトラブルも起きやすい。

では、なぜそのような差が生まれるのか、詳しく見ていきましょう。

寿命を左右する「構造」の決定的な違い

洗濯機の寿命を決めるのは、モーターの性能だけではありません。「回転槽をどう支えているか」が最大のポイントです。

縦型は「水桶」のように安定している

縦型洗濯機は、水を入れた桶が底面で支えられ、コマのように回転します。

重力に従って真下に荷重がかかるため、回転軸や軸受け(ベアリング)にかかる負担が均等で無理がありません。また、大量の水を使って「じゃぶじゃぶ洗う」スタイルなので、洗剤カスやホコリが流れやすく、内部に汚れが蓄積しにくいのも故障が少ない要因です。

ドラム式は「斜め」の負荷と戦っている

一方、ドラム式洗濯機は、重い洗濯物と水が入ったドラムを「横(または斜め)」にして回転させます。

イメージしてみてください。重いバケツを腕を伸ばして横向きに持ち続けるようなものです。ドラムを支える「軸(シャフト)」と「軸受け(ベアリング)」には、常に強烈な「ねじれ」と「下方向への負荷」がかかり続けています。

ドラム式の弱点「軸受けの摩耗」 脱水時の高速回転では、偏った衣類の重みが振動となり、軸受けを激しく消耗させます。ここが摩耗すると、脱水時に「ゴーッ!」「ガタガタ!」という異音が発生し、最終的には修理が必要になります。

故障原因No.1?乾燥機能による「ホコリ詰まり」のリスク

ドラム式洗濯機を選ぶ最大のメリットは「乾燥機能」ですが、皮肉にもこれが故障原因の上位を占めます。

縦型にも簡易乾燥機能付きはありますが、ドラム式のようなヒートポンプやヒーターを使った本格的な乾燥は、構造が非常に複雑です。

見えない場所に溜まるホコリ

毎日乾燥機能を使うと、フィルターでは取りきれなかった微細な衣類の繊維(リント)が、本体内部のダクトや熱交換器に徐々に蓄積します。

これが積み重なると、以下のような不具合を引き起こします。 ・乾燥時間が長くなる(乾かない) ・生乾きの臭いがする ・センサー誤検知によるエラー停止

毎回フィルター掃除をしているのに乾燥しなくなった」という口コミが多いのは、ユーザーが触れない内部ダクトにホコリが詰まっているケースがほとんどです。これを修理するには分解清掃が必要で、高額な出費となります。

【維持費比較】修理代と電気代のトータルコスト

縦型は安いけど水道代が高い」「ドラム式は高いけど省エネ」と言われますが、故障した際の修理代を含めると、どちらが経済的でしょうか?

故障時の修理代金相場

万が一故障した場合、修理代金には大きな差が出ます。

【縦型洗濯機の修理相場】 ・1.5万 〜 3万円程度 構造が単純で部品点数も少ないため、修理費用は比較的安価です。

【ドラム式洗濯機の修理相場】 ・3万 〜 8万円程度 部品自体が高価であること、修理作業が複雑で工賃が高くなること、さらに重量があるため作業員が2名必要な場合があるなど、コストが跳ね上がります。

特にヒートポンプユニットの交換や、メイン基板の交換となると、新しい縦型洗濯機が買えるほどの金額になることも珍しくありません。

トータルコストで見ると?

「毎日乾燥までフルで使うならドラム式、乾燥を使わないなら縦型」

これが経済合理性の境界線です。

ドラム式の省エネ性能(水道・電気代の安さ)は優秀ですが、本体価格差(約10万円〜)と将来の高額修理リスクを回収するには、毎日乾燥機能を使って家事の時短効果を享受しないと割に合いません。

週末しか乾燥を使わない」「基本は外干し」というライフスタイルの場合、ドラム式の初期費用と故障リスクは「高くつく」可能性が高いです。

結局、どのメーカーの洗濯機が壊れにくい?

構造上の違いは理解できても、実際に購入するとなれば「どのメーカーの製品が信頼できるのか」が気になるところです。

実は、メーカーによって「縦型に強い」「ドラム式の故障が少ない」といった特徴や、部品の耐久性に対する設計思想が異なります。

壊れにくいメーカーや、逆に避けるべきメーカーの特徴については、以下の親記事で詳しく解説しています。購入前に必ずチェックして、後悔のない選択をしてください。

故障リスクの少ないメーカー選びはこちら https://imadokikaden.work/washing-machine-fragile-manufacturer/

まとめ:ライフスタイルで決める「壊れにくさ」と「価値」

洗濯機の寿命と経済性は、あなたの使い方に合っているかどうかで決まります。

縦型洗濯機がおすすめな人 ・「壊れにくさ」と「本体価格の安さ」を最優先したい ・泥汚れや汗汚れをしっかり落としたい(洗浄力重視) ・乾燥機能は梅雨時期や緊急時くらいしか使わない ・設置スペースが限られている
ドラム式洗濯機がおすすめな人 ・故障リスクや高額な修理費を受け入れてでも「家事の時間」を減らしたい ・毎日洗濯から乾燥まで全自動で終わらせたい ・水道代や電気代を節約したい(ランニングコスト重視) ・デザイン性を重視したい

ドラム式=すぐ壊れる」と極端に恐れる必要はありませんが、縦型に比べてデリケートな機械であることは事実です。

「便利さを買って時間を節約する(ドラム式)」か、「丈夫さを買って安心を手に入れる(縦型)」か。

この基準で選べば、きっと満足のいく洗濯機選びができるはずです。

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