オイルヒーターは、熱伝導率の高いオイルを循環させて暖める暖房器具です。
電気代が比較的安く、安全性が高いことから人気があります。しかし、部屋全体を暖めにくい、乾燥しやすい、電気代が高いなどのデメリットもあります。
オイルヒーターを選ぶ際には、以下のポイントとデメリットを押さえることが大切かもしれません。
オイルヒーターを選ぶ4つのポイント
・暖房能力
・サイズ
・機能
・安全性
暖房能力
暖房能力とは、オイルヒーターがどれだけ熱を放射できるかを表す数値です。単位はW(ワット)で表されます。
暖房能力が大きいほど、広い部屋を暖めることができます。そのため、部屋の大きさに合わせて、適切な暖房能力のオイルヒーターを選ぶことが大切です。
一般的に、6畳用の部屋を暖めるには、1200W程度の暖房能力が必要です。8畳用の部屋を暖めるには、1500W程度の暖房能力が必要です。
また、家族構成や使い方によっても、必要な暖房能力は変わってきます。
例えば、家族で暮らしていて、部屋を頻繁に使う場合は、より大きな暖房能力のオイルヒーターが必要になるでしょう。
一方、一人暮らしで、部屋をあまり使わない場合であれば、小さな暖房能力のオイルヒーターでも十分かもしれません。
オイルヒーターを選ぶ際には、部屋の大きさや家族構成、使い方などを考慮して、適切な暖房能力のオイルヒーターを選ぶようにしましょう。
以下に、暖房能力の目安をご紹介します。
部屋の大きさ 暖房能力の目安(W)
6畳 1200
8畳 1500
10畳 2000
12畳 2500
14畳 3000
また、オイルヒーターには、暖房能力を調節できる機能が付いているものもあります。そのため、暖房能力が少し足りない場合でも、暖房能力を調節することで、対応できる場合もあります。
オイルヒーターを選ぶ際には、暖房能力だけでなく、暖房能力を調節できる機能もチェックしておくと良いでしょう。
サイズ
オイルヒーターは、サイズによって暖房できる範囲が異なります。部屋の広さに合わせて、適切なサイズのオイルヒーターを選びましょう。
オイルヒーターを選ぶ際には、サイズも重要なポイントです。
サイズが大きすぎると、部屋のスペースを圧迫してしまう可能性があります。また、サイズが小さすぎると、十分に部屋を暖めることができず、効果が薄れてしまう可能性があります。
オイルヒーターは、対応畳数によって、サイズが大きく異なります。そのため、部屋の大きさに合わせて、適切なサイズのオイルヒーターを選ぶことが大切です。
一般的に、6畳用の部屋を暖めるには、幅が約40cm、奥行きが約30cm、高さが約70cm程度のオイルヒーターが適しています。8畳用の部屋を暖めるには、幅が約50cm、奥行きが約40cm、高さが約80cm程度のオイルヒーターが適しています。
また、オイルヒーターには、スリムタイプやコンパクトタイプなど、さまざまなサイズのものが販売されています。部屋のスペースに合わせて、最適なサイズのオイルヒーターを選ぶようにしましょう。
以下に、サイズの目安をご紹介します。
対応畳数 サイズの目安(cm)
6畳 幅約40×奥行き約30×高さ約70
8畳 幅約50×奥行き約40×高さ約80
10畳 幅約60×奥行き約45×高さ約90
12畳 幅約70×奥行き約50×高さ約100
14畳 幅約80×奥行き約55×高さ約110
また、オイルヒーターには、キャスター付きのものもあります。キャスター付きのものであれば、移動が簡単なので、部屋のレイアウトに合わせて、自由に配置することができます。
オイルヒーターを選ぶ際には、サイズだけでなく、キャスター付きかどうかもチェックしておくと良いでしょう。
以下に、キャスター付きのオイルヒーターを選ぶメリットをご紹介します。
・部屋のレイアウトに合わせて、自由に配置できる
・掃除や移動が簡単
・転倒防止に役立つ
オイルヒーターは、部屋の大きさや家族構成、使い方に合わせて、適切なサイズのオイルヒーターを選ぶことが大切です。また、キャスター付きのオイルヒーターを選ぶことで、より快適に使うことができます。
機能
オイルヒーターには、タイマー機能や温度調節機能などの便利な機能が搭載されているものもあります。自分のライフスタイルに合わせて、必要な機能を搭載したオイルヒーターを選びましょう。
オイルヒーターには、さまざまな機能が搭載されています。
ここでは、代表的な機能をご紹介します。
タイマー機能
・就寝時や外出時などに便利
・電気代を抑えることができる
タイマー機能を使えば、指定した時間でオイルヒーターが自動でオフになります。就寝時や外出時などに便利です。
温度調節機能
・部屋の温度に合わせて、快適に暖房できる
・電気代を抑えることができる
温度調節機能を使えば、部屋の温度に合わせて、オイルヒーターの出力を調節することができます。
ecoモード
ecoモードを使えば、消費電力を抑えて暖房することができます。
転倒防止機能
転倒防止機能を使えば、オイルヒーターが倒れたときに、自動で電源が切れて、安全を確保することができます。
チャイルドロック機能
チャイルドロック機能を使えば、誤操作を防ぐことができます。
オイルヒーターを選ぶ際には、自分のライフスタイルや使い方に合わせて、必要な機能を搭載したものを選ぶようにしましょう。
オイルヒーターの便利機能
リモコン付きのオイルヒーターであれば、離れた場所からでも操作することができます。
静音設計
静音設計のオイルヒーターであれば、音が気になる場所でも使用できます。
おやすみモード
おやすみモード付きのオイルヒーターであれば、就寝時に適した暖房状態を保つことができます。
オイルヒーターを選ぶ際には、機能だけでなく、便利な機能もチェックしておくと良いでしょう。
安全性
オイルヒーターは、転倒防止機能や自動オフ機能などの安全機能が搭載されているものもあります。安全面も考慮して、安心して使えるオイルヒーターを選びましょう。
オイルヒーターは、暖房器具の中では比較的安全性が高いと言われていますが、以下のような安全性に関する注意点があります。
転倒防止
オイルヒーターは、本体が高温になるため、転倒すると火災ややけどの原因になる可能性があります。そのため、転倒防止機能が搭載されたものを選ぶようにしましょう。
チャイルドロック
小さな子どもやペットが誤操作で操作しないように、チャイルドロック機能が搭載されたものを選ぶようにしましょう。
安全装置
過熱防止装置やサーモスタットなどの安全装置が搭載されているものを選ぶようにしましょう。
また、オイルヒーターを使用する際には、以下の点に注意しましょう。
本体に触れない
オイルヒーターは、本体が高温になるため、触れるとやけどの原因になります。そのため、本体に触れないよう注意しましょう。
風通しを良くする
オイルヒーターは、風通しを良くしないと、本体が過熱する原因になります。そのため、オイルヒーター周辺の風通しを良くしましょう。
周囲に物を置かない
オイルヒーター周囲に物を置くと、熱がこもり、火災の原因になる可能性があります。そのため、オイルヒーター周囲には物を置かないようにしましょう。
以下に、安全性に関する注意点をまとめておきます。
・転倒防止機能が搭載されたものを選ぶ
・チャイルドロック機能が搭載されたものを選ぶ
・過熱防止装置やサーモスタットなどの安全装置が搭載されているものを選ぶ
・本体に触れない
・風通しを良くする
・周囲に物を置かない
オイルヒーターは、正しく使用すれば、安全に暖房することができます。安全性に関する注意点や使用上の注意をよく理解して、安全に使用しましょう。
オイルヒーターのデメリット
オイルヒーターは、以下のようなデメリットがあります。
・部屋全体を暖めにくい
・電気代が高い
オイルヒーターは、熱が下方向に伝わるため、部屋全体を暖めにくいというデメリットがあります。部屋全体を暖めたい場合は、扇風機やサーキュレーターを併用するとよいでしょう。
オイルヒーターは、電気代が高いというデメリットがあります。電気代を節約するためには、使う時間を短くしたり、暖房能力を調整したりしましょう。
オイルヒーターは部屋全体を暖めにくい
オイルヒーターは、熱伝導率の高いオイルを循環させて暖める暖房器具です。電気代が比較的安く、安全性が高いことから人気があります。しかし、部屋全体を暖めにくいというデメリットもあります。
オイルヒーターの原理
オイルヒーターは、電熱線でオイルを加熱し、熱せられたオイルをフィンと呼ばれる放熱板に循環させます。フィンから放出された熱が、部屋を暖めます。
部屋全体を暖めにくい理由
オイルヒーターは、熱が下方向に伝わるため、部屋全体を暖めにくいというデメリットがあります。
特に、天井が高い部屋や、窓が多くて冷気が入りやすい部屋では、部屋全体が暖まりにくい傾向があります。
部屋全体を効率よく暖める方法
扇風機やサーキュレーターを併用する
オイルヒーターから放出された熱を、扇風機やサーキュレーターで部屋全体に循環させることで、部屋全体を暖めることができます。
扇風機やサーキュレーターをオイルヒーターに向けて設置し、オイルヒーターから放出された熱を部屋全体に送り出すようにします。
オイルヒーターを複数台使用する
部屋の広さに合わせて、2台以上のオイルヒーターを使用することで、部屋全体を効率よく暖めることができます。
オイルヒーターは、部屋の隅々に配置することで、部屋全体をムラなく暖めることができます。
暖房能力が高いオイルヒーターを選ぶ
暖房能力が高いオイルヒーターを選ぶことで、部屋全体を暖めやすくなります。ただし、暖房能力が高いオイルヒーターは電気代も高くなるため、注意が必要です。
オイルヒーターは電気代が高い
オイルヒーターは、他の暖房器具に比べると電気代が高いというデメリットがあります。
電気代の目安
オイルヒーターの電気代は、消費電力と使用時間によって異なります。
消費電力が600Wのオイルヒーターを、1日8時間使用した場合の電気代は600W以下のとおりです。
電気代の目安 = 消費電力(W) × 使用時間(時間) × 電気料金(円/kWh)
電気代の目安 = 600W × 8時間 × 27円/kWh
電気代の目安 = 129.6円/日
したがって、消費電力を1,500Wから600Wに下げることで、電気代は324円/日から129.6円/日に、約2/3程度まで下がります。
1か月の電気代は、約9,720円から約3,240円です。
電気代を節約する方法
オイルヒーターの電気代を節約するには、以下の方法があります。
・使う時間を短くする
・暖房能力を調整する
・エコモードや省エネモードを使う
使う時間を短くする
オイルヒーターは、暖房能力が高いため、短時間で部屋を暖めることができます。そのため、使う時間を短くすることで、電気代を節約することができます。
暖房能力を調整する
オイルヒーターには、暖房能力を調整できる機能が搭載されているものがあります。暖房能力を調整することで、必要な分だけ暖房することで、電気代を節約することができます。
エコモードや省エネモードを使う
オイルヒーターには、エコモードや省エネモードなどの節電モードが搭載されているものがあります。これらのモードを使うことで、通常モードに比べて電気代を節約することができます。
オイルヒーターは、安全性や電気代などのメリットがある一方で、電気代が高いというデメリットがあります。電気代を節約したい場合は、上記の方法を参考にしてください。
オイルヒーター への対策
後悔をしないために、下記に挙げた対策を検討するといいでしょう。
h4、オイルヒーター以外の暖房器具を検討する
オイルヒーターは、暖房能力が高いため、部屋全体を暖めることができます。しかし、部屋全体を暖めるためには、ある程度の時間がかかります。
部屋全体をすぐに暖めたい場合は、他の暖房器具を併用するのもおすすめです。
例えば、エアコンやファンヒーターは、オイルヒーターよりも早く部屋全体を暖めることができます。また、コタツやホットカーペットなど、輻射熱で暖める暖房器具は、部屋全体をムラなく暖めることができます。
h4、オイルヒーターを使う頻度を減らす
オイルヒーターは、暖房能力が高いため、短時間で部屋を暖めることができます。そのため、使う時間を短くすることで、デメリットを軽減することができます。
例えば、部屋にいるときはオイルヒーターを使って、部屋から出るときや寝るときは他の暖房器具に切り替えるなど、使い分けをするのがおすすめです。
1人暮らしで部屋が小さい場合
オイルヒーターは、部屋全体を暖めることができるため、1人暮らしで部屋が小さい場合は、オイルヒーターだけで十分な暖房が可能です。ただし、乾燥対策はしっかりと行うようにしましょう。
家族で暮らしていて部屋が広い場合
家族で暮らしていて部屋が広い場合は、オイルヒーターだけでは部屋全体を暖めきれない可能性があります。そのため、エアコンやファンヒーターなど、他の暖房器具を併用するのがおすすめです。また、オイルヒーターを使う頻度を減らすことも検討しましょう。
乾燥が気になる場合
乾燥が気になる場合は、加湿器を併用したり、こまめに部屋の換気をしたりして、乾燥対策をしっかりと行うようにしましょう。
オイルヒーターは、使い方次第でデメリットを軽減することができます。自分に合った使い方を見つけて、快適にオイルヒーターを利用しましょう。
オイルヒーターは乾燥しにくい
オイルヒーターは空気を乾燥させにくいです。
確かに、オイルヒーターは空気を乾燥しにくいですが、完全に乾燥しないばん坊器具ではありません。
オイルヒーターは、熱による空気の対流と輻射熱で部屋を暖めるため、風を出さません。そのため、風による乾燥はほとんどありません。
しかし、オイルヒーターは、電気で熱を発生させるため、空気中の水分を奪う可能性があります。そのため、長時間使用すると、ある程度の乾燥は避けられません。
そのため、オイルヒーターは、空気が乾燥しやすい場所で使用する場合、加湿器を併用することをおすすめします。
また、オイルヒーターは、空気を汚さないため、空気清浄機と併用することもおすすめです。
まとめ
オイルヒーターを選ぶ際の注意点
・部屋の大きさや家族構成に合わせて、適切なサイズを選ぶ
・電気代の対策を検討する
・自分に合った使い方を見つける
オイルヒーターのデメリット
・部屋全体が暖まらない
・電気代が高い
オイルヒーターは、安全性や電気代などのメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットを理解した上で、自分に合ったオイルヒーターを選びましょう。
具体的なポイントや後悔しないためのポイントは、上記に記載した通りです。
また、以下のように、ターゲットや目的に合わせて、さまざまな方法でまとめることもできます。
オイルヒーターは、部屋全体を暖めるのに時間がかかり、電気代や乾燥などのデメリットがあります。
部屋の大きさや家族構成に合わせて、適切なサイズを選び、電気代や乾燥対策を検討しましょう。
オイルヒーターは、使い方次第でデメリットを軽減することができます。
自分に合った使い方を見つけて、快適にオイルヒーターを利用しましょう。
このように、オイルヒーターを選ぶ際の注意点やデメリットを、ターゲットや目的に合わせて、さまざまな方法でまとめることができます。