シャオミ(Xiaomi)のスマートウォッチといえば、「最大14日間持続」など驚異的なバッテリー性能が大きな魅力の一つです。
しかし、実際に使ってみると
・朝は100%だったのに夕方には20%になっている
といった経験をしたことはないでしょうか?
実は、スマートウォッチのバッテリー持ちは、ユーザーの設定や使用環境に大きく左右されます。工場出荷時の設定のまま使っていると、知らず知らずのうちに電力を大量消費する機能がオンになっていることも少なくありません。
この記事では、シャオミ製スマートウォッチ(Mi Smart Bandシリーズ、Redmi Watchシリーズ、Xiaomi Watchシリーズなど)のバッテリーが急激に減る原因を解明し、快適さを損なわずに駆動時間を延ばすための5つの設定方法を徹底解説します。
また、充電がうまくいかない時の物理的な対処法についても、トラブルシューティング形式でまとめました。
ちなみに、シャオミのスマートウォッチに関しては、バッテリー問題以外にも「危険性」という検索キーワードが散見されることがあります。
その背景にあるセキュリティの実態や、ユーザーが知っておくべき情報の取り扱いについては、以下の記事で詳しく調査しています。

それでは、まずはバッテリー消費の根本的な原因から見ていきましょう。
なぜバッテリーが急激に減るのか?主な原因
「何もしていないのに減る」と感じる場合でも、スマートウォッチ内部では常にセンサーや通信機能が働き続けています。急激なバッテリー消費を引き起こす主な要因は以下の通りです。
ディスプレイの常時表示と高輝度
有機EL(AMOLED)ディスプレイは美しい発色が魅力ですが、画面を点灯させること自体が最も電力を消費する行為です。特に、時計を見ていない時でも時刻を表示し続ける「常時表示(Always On Display)」機能は、モデルによってはバッテリー持続時間を半分以下に短縮させるほどのインパクトがあります。
24時間体制のヘルスケア計測
・血中酸素濃度
・ストレスレベル
・睡眠モニタリング
これらの健康管理機能は魅力的ですが、「高頻度」かつ「常時」計測する設定になっていると、背面のセンサーが絶え間なく発光し、プロセッサも常にデータを処理し続けることになります。これがバッテリードレイン(異常消費)の大きな原因です。
過剰な通知とバイブレーション
スマートフォンに届く通知をすべてスマートウォッチに転送していませんか? LINE、メール、Instagram、ニュースアプリ…これらが届くたびに、Bluetooth通信が行われ、画面が点灯し、バイブレーションモーターが振動します。物理的なモーターを動かす振動は、電力消費が非常に大きいアクションの一つです。
GPSとワークアウト自動検出
GPS内蔵モデルの場合、衛星測位を行うとバッテリーは著しく消耗します。また、「ワークアウト自動検出」がオンになっていると、歩いているだけや移動中の振動を運動と勘違いし、バックグラウンドでGPSやセンサーをスタンバイ状態にしてしまうことがあり、無駄な電力を食う原因になります。
劇的に改善!バッテリーを長持ちさせる5つの設定方法
ここからは、シャオミの管理アプリ(Mi Fitness や Zepp Life)およびウォッチ本体の設定で、実際にバッテリー持ちを改善するための具体的な手順を解説します。
1. 【最重要】「常時表示(AOD)」をオフまたはスケジュール設定にする
もし、バッテリー持ちを最優先したいのであれば、この設定を見直すのが最も効果的です。
多くのユーザーは、腕を持ち上げた時だけ画面がつけば十分なはずです。常時表示をオフにすることで、数日単位で駆動時間が伸びることも珍しくありません。
【設定手順】
ウォッチ本体の「設定」を開く。
「ディスプレイと明るさ」または「画面表示」を選択。
「常時表示」をタップし、「オフ」にする。
2. 健康モニタリングの「計測頻度」を最適化する
健康データは大切ですが、プロのアスリートでない限り、必ずしも「1分ごとの計測」が必要とは限りません。計測間隔を少し広げるだけで、精度を大きく落とすことなくバッテリーを節約できます。
心拍数計測の間隔を広げる
アプリのデバイス設定から「心拍数モニタリング」を開き、計測頻度を確認してください。 デフォルトで「1分」や「スマート(状況に応じて高頻度)」になっている場合、これを「10分」または「30分」に変更します。日常生活の健康管理としては30分間隔でも十分な傾向が掴めます。
血中酸素とストレス計測の自動設定を見直す
「血中酸素レベルの常時測定」と「ストレスの常時モニタリング」は、特に電力を消費します。 これらは「オフ」にして、気になった時に手動で計測する運用に切り替えるのがおすすめです。睡眠中の呼吸の質を測る機能も、バッテリー消費が激しいため、睡眠時無呼吸症候群の懸念がない場合はオフで問題ありません。
3. 通知アプリを「本当に必要なもの」だけに厳選する
通知機能は便利ですが、スマホと同じ頻度で手首が震えていてはバッテリーも集中力も持ちません。
アプリの「アプリ通知」設定を開き、通知を許可するアプリを「選別」しましょう。 例えば、LINEと電話とカレンダーのみをオンにし、Twitter(X)やニュースアプリ、ゲームの通知はオフにします。これにより、Bluetooth通信の回数とバイブレーションの作動回数を劇的に減らすことができます。
A. はい、関係あります。ウォッチの設定で振動の強さを「標準」や「弱」に設定することで、モーター駆動にかかる電力を節約できます。
4. 画面の明るさと点灯時間を見直す
ディスプレイの輝度(明るさ)も消費電力に直結します。 「自動調整」機能があるモデルはオンにしておくのが無難ですが、手動の場合は「屋内で見えれば十分な明るさ(中間よりやや下)」に固定するのがベストです。
また、「画面点灯時間(スリープまでの時間)」も確認しましょう。これが「1分」など長く設定されていると、通知を見るたびに1分間点灯し続けることになります。「5秒」〜「10秒」程度に設定するのが省電力のコツです。
5. GPSとワークアウト自動検出の設定を見直す
GPS内蔵モデルを使用している場合、「ワークアウト検出」機能の設定を確認してください。 これは、「ウォーキング」や「ランニング」の動きを検知すると自動で計測モードに入ろうとする機能ですが、誤検知も含めてセンサーが常に待機状態になるため、バッテリーを食います。
運動する時は自分でボタンを押してスタートする癖をつけ、「ワークアウト検出」はオフにしておくのが、最も効率的なバッテリー運用法です。
充電できない・増えない時のトラブルシューティング
設定を見直しても改善しない、あるいは「充電器につないでも反応しない」「%が増えていかない」という場合は、物理的な接触不良やバッテリーのトラブルが疑われます。以下の手順で対処してみてください。
充電端子の汚れを徹底的にクリーニングする
充電できない原因のNo.1は、ウォッチ背面の充電端子(金色の接点)に付着した「皮脂」や「汗」の汚れです。 一見きれいに見えても、目に見えない油膜が張っていると通電しません。
【対処法】
綿棒に少量の無水エタノール(またはアルコール除菌シート)を含ませ、ウォッチ側と充電ケーブル側の両方の金属端子を強めに拭いてください。その後、乾いた布で拭き取ります。これだけで復活するケースが非常に多いです。
充電ケーブルと電源アダプタの確認
USBケーブルが断線しているか、使用している電源アダプタ(ACアダプタ)の出力が適切でない可能性があります。
別のUSBポートで試す
パソコンのUSBポートや、別のスマホ用充電器に差し替えてみてください。
急速充電器を避ける
一部の高出力すぎる急速充電器(PD対応など)では、スマートウォッチのような微弱電流デバイスへの充電がうまく開始されないことがあります。古めの5V/1AのアダプタやPCのポートの方が安定することがあります。
完全放電してしまった場合の「放置充電」
数週間〜数ヶ月使わずに放置していた場合、バッテリーが「完全放電」し、充電器に繋いでも画面がつかないことがあります。これは故障ではなく、バッテリー保護回路が働いている状態です。
【対処法】
反応がなくても、ケーブルを繋いだまま最低でも1時間〜3時間放置してください。内部で電圧が一定レベルまで回復すると、突然画面がついて充電が始まります。
強制再起動とファクトリーリセット
ソフトウェアの一時的なバグで、バッテリー残量表示がおかしくなっている可能性もあります。
強制再起動
電源ボタンを10秒〜15秒以上長押しし、ロゴが出るまで待ちます。
ファクトリーリセット
最終手段ですが、ウォッチの設定メニューから「初期化(リセット)」を行い、工場出荷状態に戻して様子を見ます。これで直る場合はソフトウェアの不具合でした。
それでも改善しない場合の判断基準
上記の設定見直しとトラブルシューティングを行っても、「半日で切れる」「充電できない」という場合は、以下の可能性が高いです。
初期不良
購入して間もないなら、メーカーサポートへ連絡して交換を依頼しましょう。
寿命(経年劣化)
スマートウォッチのリチウムイオン電池の寿命は、毎日使って2年〜3年程度です。膨張していたり、極端に持ちが悪くなったりした場合は買い替えの時期です。
シャオミ製品はコストパフォーマンスが高いため、修理に出すよりも、最新モデルに買い替えた方が安上がりで機能も向上することが多いです。
もし買い替えを検討される場合は、最新のバンド型からビジネスにも使える時計型まで、目的別におすすめモデルを比較した以下の記事が参考になります。

まとめ
シャオミのスマートウォッチのバッテリー問題は、その多くが「高機能ゆえの設定過多」か「充電端子の汚れ」に起因します。
まずは以下の5つの設定を見直してみてください。
・心拍数などの計測頻度を落とす。
・通知アプリを厳選する。
・画面点灯時間を短くする。
・ワークアウト自動検出をオフにする。
これだけで、バッテリー持ちは劇的に改善するはずです。
もし、これらの対策をしても不安が残る、あるいはデバイス自体の安全性についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

適切な設定とメンテナンスを行えば、シャオミのスマートウォッチはあなたの生活を長く、快適にサポートしてくれる頼もしい相棒になります。ぜひ、今日から設定を見直して、ストレスフリーなスマートウォッチライフを送ってください。



