JINSとZoffの違いを徹底解説
JINSとZoffは、おしゃれで手頃な価格のメガネを提供しており、特に若い世代に人気です。価格帯や商品ラインナップが似ているため、どちらを選ぶか迷うことも多いでしょう。ここでは、JINSとZoffのデザインや品質、料金体系、ブルーライトカットメガネについて詳しく比較します。
デザインと品質の違い
JINS
レンズの組み合わせに制限あり
業界第2位の売上本数
コスト重視の設計
個性的でユニークなデザインも存在
Zoff
ブルーライトカットレンズが無料
レンズのカスタマイズがしやすい
デザイン性と品質の両立
過度なデザインは少なめ
料金体系の違い
JINSは、追加料金なしで薄いレンズが選べるため、予算を超える心配が少ない
Zoffは、ブルーライトカットレンズが無料で提供されるため、パソコンやスマホを多用する人には魅力的。
結論
予算を重視し、強度数のレンズを必要とするならJINSがおすすめです。
一方、ブルーライトカット機能を重視し、デザイン性にもこだわりたいならZoffが適しています。各社の特徴を踏まえて、自分にぴったりのメガネを見つけてください。
JINSとZoffの詳細比較
ここでは、JINSとZoffを以下の8つの項目で詳しく比較します。
JINSは売上と店舗数の両面で、Zoffの約2倍の規模を誇ります。
両社とも商業施設を中心に店舗を展開し、毎年店舗数を増やしています。さらに、海外進出も積極的で、JINSは236店舗、Zoffは36店舗を海外で展開しています。
フレーム価格の比較
JINSとZoffでは、店頭表示価格が(フレーム+レンズ)のセットで5,500円から始まります。どちらも最新のメガネをリーズナブルな価格で提供しており、コストパフォーマンスに優れています。
両社の価格帯は次の通りです。
JINSの価格帯
5,500円
5,900円
6,600円
7,900円
8,800円
9,900円
13,200円
13,900円
19,800円
Zoffの価格帯
5,500円
6,600円
8,800円
11,000円
13,300円
19,800円
価格変更の動向
JINSは2022年秋に価格改定を行い、以下のように価格が引き上げられました。
5,500円(旧価格)→ 5,900円(新価格)
8,800円(旧価格)→ 9,900円(新価格)
13,200円(旧価格)→ 13,900円(新価格)
また、新たに6,600円と7,900円の価格帯が追加されました。
一方、Zoffも2023年2月に一部商品の価格を5,500円から6,600円に引き上げました。
近年、中国での製造コストが上昇しているため、品質を維持するための値上げは避けられない状況です。逆に、価格を据え置いているメガネ店では、品質の低下が懸念されるかもしれません。
レンズ料金の比較
JINSとZoffでは、無料で提供されるセットレンズに違いがあります。以下に、両社の無料セットレンズの違いをまとめました。
無料セットレンズの比較
JINS
屈折率:1.60(薄型)、1.67(超薄型)、1.74(最薄)
設計:非球面
コーティング:ハードコート、マルチコート、撥水コート
紫外線カット率:99%
Zoff
屈折率:1.55(標準)
設計:球面
コーティング:ハードコート、マルチコート、撥水コート
紫外線カット率:約94%
レンズのスペックについての解説
JINSの薄型・非球面レンズの特徴
強い度数でもレンズが薄く仕上がる
周辺部の歪みが少なく、広範囲でクリアな視界
紫外線カット率99%
撥水コートにより、汚れが付きにくく拭き取りやすい
Zoffの標準・球面レンズの特徴
強い度数の場合、レンズが分厚くなる
周辺部に歪みが発生しやすい
紫外線カット率94%
撥水コートがないため、汚れが付きやすく拭き取りにくい
無料セットレンズと薄型レンズの追加料金
JINS
標準レンズ/屈折率1.55球面:取扱いなし
薄型レンズ/屈折率1.60非球面:無料
超薄型レンズ/屈折率1.67非球面:無料
最薄レンズ/屈折率1.74非球面:無料
Zoff
標準レンズ/屈折率1.55球面:無料
薄型レンズ/屈折率1.60非球面:5,500円
超薄型レンズ/屈折率1.67非球面:7,700円
最薄レンズ/屈折率1.74非球面:13,200円
Zoffでは薄型レンズにアップグレードする場合に追加料金が発生するため、事前にしっかりと説明を受けることが重要です。
強い度数のレンズを必要とする方には、追加料金が不要なJINSの方が安心です。
なお、両社とも一流のレンズメーカーを使用しているため、レンズの品質に大きな違いはありません。
オプションレンズの価格比較
JINSとZoffの主要なオプションレンズの価格は以下の通りです。
JINS
ブルーライトカット:5,500円
カラーレンズ:3,300円
偏光レンズ:5,500円
調光レンズ:5,500円
傷防止レンズ:5,500円
曇り止めレンズ:5,500円
遠近両用レンズ:5,500円
Zoff
ブルーライトカット:無料
カラーレンズ:3,300円
偏光レンズ:5,500円
調光レンズ:5,500円
傷防止レンズ:3,300円
曇り止めレンズ:3,300円
遠近両用レンズ:5,500円
Zoffの最大の特徴は、ブルーライトカットレンズが無料で提供される点です。このため、ブルーライトカットレンズを選択する場合、JINSとZoffの価格差はほとんどありません。その他のオプションレンズの価格に関しては、両社に大きな違いはありません。
デザインとコラボ商品の比較
JINSとZoffは、メガネをファッションアイテムとして普及させた先駆者的な存在です。両社とも、トレンドを取り入れたデザインから定番モデルまで幅広く展開しています。クラシックなフレームを探している方には、特に選択肢が豊富です。
デザインの違い
両社のデザインには、以下のような特徴があります。
JINS
・最新の海外トレンドを反映したデザイン
・独自性の強い、個性的なデザイン
・流行を取り入れた若者向けのデザイン
・カジュアルでポップなスタイル
Zoff
・機能性と流行のバランスを重視したデザイン
・シンプルで使いやすいデザイン
・流行に左右されない定番スタイル
・センスの良い洗練されたデザイン
JINSはより大胆で個性的なデザインが多く、若い世代に人気があります。一方、Zoffはシンプルで機能性を重視したデザインが多く、幅広い年齢層に適しています。
コラボ商品のラインナップの違い
JINSとZoffは、数多くのコラボ商品を展開しています。新しいコラボが発表されるたびに、SNSで話題になり、すぐに品切れになるほどの人気を誇ります。ここでは、両社の最新のコラボ情報を紹介します。
JINS
ディズニー
セサミストリート
BEAMS
ドラえもん
リバティ ファブリック
Snow Peak
niko and …
VERDY(ヴェルディ)
デザインプロジェクト
Zoff
ちいかわ
Jリーグ
ディズニー
PEANUTS
MARVEL
星のカービィ
リサ・ラーソン
JOURNAL STANDARD
UNITED ARROWS
どちらも魅力的なコラボ商品が揃っています。特にZoffは、多数のコラボレーションを展開しており、キャラクターやブランドの世界観をメガネのデザインに巧みに取り入れています。そのため、Zoffのデザイナーは業界内でも高く評価されています。コラボメガネのデザイン性では、Zoffが一歩リードしていると言えるでしょう。
品質の比較
JINSとZoffは、どちらも高品質なメガネを手頃な価格で提供しています。特に5,000円前後の価格帯のメガネは、非常にコストパフォーマンスが高いです。日常使用には十分な品質を備えています。
比較ポイント
・JINS: 薄型レンズを無料で提供しているため、メガネ本体のコストを抑える必要があります。
・Zoff: 製品の品質に対して非常にこだわりがあり、他の取引先よりも約2割高い価格で製品を仕入れています。品質重視の姿勢が強く、製造元にも高い品質を求めています。
一般的に、Zoffのメガネの方がしっかりとした作りであると言えます。JINSはコストパフォーマンスに優れた薄型レンズを無料で提供しているため、メガネ本体のコストに制約がある一方、Zoffは品質を最優先しているため、多少価格が高くても品質を保っています。
レンズ交換の価格比較
JINSとZoffのレンズ交換料金は業界でも非常にリーズナブルです。
JINS
・自社フレーム:5,500円
・他社フレーム:5,500円
Zoff
・自社フレーム:3,300円
・他社フレーム:6,600円
JINSは、自社および他社のフレームに対して一律5,500円でレンズ交換を行っています。
一方、Zoffでは自社フレームの場合3,300円、他社フレームの場合6,600円と、既存顧客と新規顧客で料金が異なります。
Zoffで薄型レンズに交換する際には、薄型レンズオプションの追加料金がかかる点に注意が必要です。
保証・アフターサービスの比較
JINSとZoffは、どちらも充実した保証を提供しています。以下に両社の保証内容をまとめました。
JINS
見え方保証:6ヶ月以内無料交換
品質保証:6ヶ月以内無料交換・修理
破損保証:なし
Zoff
見え方保証:6ヶ月以内無料交換(回数制限なし)
品質保証:6ヶ月以内無料交換・修理
破損保証:なし
保証内容の詳細は次のようになります。
・品質保証:フレームやレンズの品質に問題があった場合の保証
・破損保証:商品不良が原因ではなく、ユーザーがフレームを壊してしまった場合の保証
Zoffは見え方保証の交換回数に制限がなく、品質保証も1年間と長いため、より手厚い保証を提供しています。
両社のアフターサービスについては、期待しすぎない方が良いかもしれません。型直しやフィッティングの対応が不十分な場合や、スタッフが忙しくて購入後の相談や調整のための来店が嫌がられることもあります。
オンライン通販の比較
JINSとZoffのオンラインショップは、度付きメガネを購入する際に特におすすめです。どちらも「似合わない」「サイズが合わない」といった理由で返品が可能なので、安心して購入できます。
両社のオンラインショップの特徴
JINS
・トップクラスの品揃え
・セール品がある
・ブルーライトカット無料キャンペーンがある
・商品写真が多く、商品をイメージしやすい
・バーチャル試着の精度が高い
・会員ランクが上がると、お得なクーポンがもらえる
Zoff
・大胆な値引き商品がある
・アウトレット品が豊富
Zoffのオンラインショップは、セール品やアウトレット品が豊富で、掘り出し物を見つけやすいです。一方、JINSは返品期間が長く、バーチャル試着の精度が高いため、購入時の失敗リスクが低いです。
オンラインショップの詳細比較
JINS
返品:〇
返品期間:30日
度数交換:〇
返送料:顧客負担
最低価格:5,500円
レンズ価格:◎
品揃え:◎
保証:〇
画像の多さ:◎
サイトの使いやすさ:◎
バーチャル試着:◎
お得なキャンペーン:◎
送料:送料無料(3,300円以上の購入)
納期:◎
支払い方法の種類:◎
Zoff
返品:〇
返品期間:不明
度数交換:〇
返送料:顧客負担
最低価格:5,500円
レンズ価格:不明
品揃え:◎
保証:◎
画像の多さ:〇
サイトの使いやすさ:〇
バーチャル試着:〇
お得なキャンペーン:◎
送料:送料無料(3,300円以上の購入)
納期:◎
支払い方法の種類:〇
Zoffはセールやアウトレット品が多く、お得な商品が見つけやすい点が特徴です。
一方、JINSは返品期間が長く、バーチャル試着の精度が高いため、初めての購入でも安心して利用できます。
どちらもそれぞれの利点があり、自分のニーズに合わせて選ぶことができます。
JINSとZoffのブルーライトカットレンズの違い
JINSとZoffのブルーライトカットレンズにはさまざまな違いがあります。「度付きブルーライトカットレンズ」と「度なしパッケージ商品のブルーライトカットメガネ」に分けて、詳細に比較していきます。
度付きブルーライトカットレンズの比較
まず、JINSとZoffのブルーライトカットレンズのラインナップとそれぞれの特徴を紹介します。
JINS
デイリーユース: 通常レンズと同じく緑色の光を反射し、薄い色合いながらカット率が高い
ヘビーユース: 薄いブラウンのレンズで、視界がやや暗くなるがカット率が高い
ナイトユース: 濃い色のレンズでカット率が最も高く、寝る前や薄暗い室内に最適
Zoff
PC 33: ほぼ透明なクリアレンズで、カット率は低いが青く反射
PC 50: 薄いブラウンのレンズで、視界が暗くなるがカット率が高く、青く反射
カット率とカット方法の違い
JINSとZoffのブルーライトカット率とカット方法の違いは次の通りです。
カット率
JINS
・デイリーユース: 25%
・ヘビーユース: 40%
・ナイトユース: 60%
Zoff
・PC 33: 約15%
・PC 50: 約36%
・カット方法
JINS
・デイリーユース: 吸収型
・ヘビーユース: 吸収型と反射型の複合
・ナイトユース: 吸収型
Zoff
・PC 33: 吸収型と反射型の複合
・PC 50: 吸収型と反射型の複合
規格の違い
JINSはEN規格、ZoffはBS規格を採用しており、ブルーライトカット率の測定方法が異なります。比較のために、Zoffのカット率をJINSのEN規格に換算しています。
カット方法の特徴
JINSのデイリーユースとナイトユースレンズは、ブルーライトを反射するコーティングが施されておらず、青い反射がないのが特徴です。これに対し、Zoffのレンズは吸収型と反射型の複合でブルーライトをカットします。
両社のブルーライトカットレンズは、それぞれ異なる特徴と利点があるため、使用シーンや個人の好みに応じて選ぶことが重要です。
見た目の違い
以下の画像は実際の色味とは異なりますが、レンズの濃さを比較したものです。「Zoff PC 33」が最も透明に近く、ほぼクリアな状態です。
・デイリーユース:クリア
・ヘビーユース:薄いブラウン
・ナイトユース:イエローブラウン
・Zoff PC 33:クリア
・Zoff PC 50:薄いブラウン
JINSのレンズはグレーがかったブラウン、Zoffのレンズは純粋なブラウンです。
反射の違い
JINSと比べて、Zoffのコーティングは強力で、物の輪郭がより鮮明に反射します。オンライン会議などでモニターの映り込みが気になる場合は、コーティングなしの「JINS SCREEN 25(デイリーユース)」がおすすめです。
・JINS SCREEN 25%:自然な見た目でブルーライトをカットしたい人
・JINS SCREEN 40%:長時間パソコンを使う人
・Zoff PC 35%:色付きが苦手だがPCメガネを使いたい人
・Zoff PC 50%:自然な見た目で高いカット率を求める人
商品によってカット率、レンズの色、濃度、反射の強さが異なるため、自分の使用シーンやライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。各商品の特徴を理解し、自分に最適なブルーライトカットメガネを見つけましょう。
価格差と付属品の相違
JINSとZoffの価格はどちらも5,500円です。どちらも化粧箱に入っており、メガネ拭きとして使用できるマイクロファイバー素材の布製きんちゃく袋が付属しています。
Zoffの公式オンラインショップでは、実店舗より1,000円安い4,400円(WEB限定)で購入可能です。また、AmazonのZoff公式ショップでは30日間返品無料なので、リスクなしで試すことができます。
ブルーライトカット性能と方法の違い
ZoffはBS規格を採用しているため、JINSが採用しているEN規格に直した数値で比較します。
カット率:25%
カット方法:吸収型JINS SCREEN 40%
カット率:40%
カット方法:吸収型と反射型の複合Zoff PC 35%
カット率:約15%
カット方法:吸収型と反射型の複合Zoff PC 50%
カット率:約36%
カット方法:吸収型と反射型の複合
JINS SCREEN 25%はブルーライトを反射しない仕様です。Zoffのコーティングは反射する青色が濃いです。
外見上の差異
レンズの濃度と色味も異なります。
JINS SCREEN 25%
濃度:8%
色味:薄いグレー
JINS SCREEN 40%
濃度:16%
色味:薄いグリーン
Zoff PC 35%
濃度:約3%
色味:ほぼ無色
Zoff PC 50%
濃度:約5%
色味:薄いブラウン
「Zoff PC 50」と「JINS SCREEN 40」のレンズを通すと、白い紙が黄ばんで見えます。
レンズの見た目の濃さ順
「Zoff PC 35」はほぼクリアで、パソコンやスマホの画面の明るさを調整することで、カット率15%は十分です。「JINS SCREEN 25」は薄いグレーで、吸収剤を練り込んだ後にブルーイング処理がされており、視界は暗くなりますが、周りからは気づかれにくいです。
「Zoff PC 50」と「JINS SCREEN 40」のカット率の差は5%程度ですが、「JINS SCREEN 40」の方がレンズが明らかに濃いです。JINS SCREEN 40はブルーライト以外の光もカットするため、眩しさ対策に適しています。
スタイルやフィット感の違い
メガネは装着感が重要ですので、フレームの性能を比較しました。
JINS SCREEN
素材:TR-90
弾力性:〇
軽さ:〇
掛け心地:〇
調整:不可
品質:優
Zoff PC
素材:リルサン
弾力性:◎
軽さ:◎
掛け心地:◎
調整:不可
品質:〇
Zoffの方が掛け心地が良いと感じます。
まとめ
今回は、JINSとZoffをさまざまな観点から比較しました。両社には似た印象がありますが、レンズの料金体系やレンズの組み合わせの自由度に違いがあります。
両社の違いを簡単にまとめると次のようになります。
・JINS: 薄型レンズが無料で、度が強くても値段が高くならない
・Zoff: ブルーライトカットオプションが無料
・Zoff: 最薄レンズにブルーライトカット機能をつけられるなど、レンズの組み合わせの自由度が高い
JINSとZoffにはさまざまな違いがありますが、それほど大きな差ではありません。自分のニーズに合わせて、目的や用途にぴったりのメガネを選びましょう。