洗濯は、どのご家庭でも毎日といっていいくらいしていますよね。
ただ、人数が少ないご家庭では毎日の洗濯内容も違ってきたり、また夏場と冬場とでも洗濯の回数も量も違ってきますが、ただ毎日の洗濯はほんとうに大変です。
でも、人も大変ですが、洗濯機も大変な思いをしながら、みなさんの衣類やシーツなどを回し、汚れをきれいに取っています。
そんな毎日回っている洗濯機って、疲労困憊(こんぱい)で年月とともにスタミナもなくなりガタがくるようになってきますが、しかも、そのガタから思いもよらない突発的なトラブルが発生しないとも限りません。
今回は、そんな経年劣化するであろう「洗濯機のトラブル」に焦点を当てて解説していきます。
洗濯機の悩みにはさまざまなトラブルがある!
洗濯機にはさまざまなトラブルがありますが、いまあなたは下記のようなトラブルで悩んでいませんか?
これらのトラブルは、洗濯機のメンテナンスや修理によって解決できます。
ただ修理は専門知識が必要な場合があるため、自己判断で修理を試みると危険な場合がありますので、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
それでは今回は、上記の10項目についての詳細を解説していきます。
これらの悩みが気になっている方は、参考にしてくださいね。
汚れたまま洗濯が終わってしまう
ではまず最初に、「汚れたまま洗濯が終わってしまう」というトラブルから見ていきましょう。
汚れたまま洗濯が終わってしまう原因は様々ですが、以下に代表的な原因を7項目ほど挙げてみました。
これらの原因を考慮して、適切な洗剤の使用量や洗濯物の量、洗濯機のメンテナンスなどを行うことで、洗濯物が汚れたまま洗濯が終わることを防ぐことができます。
順番に、見ていきましょう。
洗濯物の種類に合わない洗剤を使用している
洗濯物の種類に合わない洗剤を使用すると、衣服や布地が傷んだり、色落ちしたりする可能性があります。
これは、手元にある洗剤を使いたいと思ったり、洗剤の種類や効果を理解していなかったり、洗濯物の種類や汚れの程度を見誤っていたりすることが原因となります。
解決策としては、洗濯物の種類に合わせた洗剤を選ぶこと。たとえば、食べこぼしや油汚れには分解酵素が配合された洗剤や石けん、汗や体臭には酵素洗剤や漂白剤を含む洗剤を使用すると効果的です。
漂白剤が配合された洗剤や酸素系漂白剤は黒ずみやカビに効果的ですが、素材によっては漂白剤が合わないものもあります。
また、繊維が弱い素材には中性洗剤を使用することが適しています。洗剤の使用方法や量も取扱説明書を確認し、適切に調整することが重要です。
洗濯物の量が多すぎるため洗剤が十分に浸透していない
洗濯物が多すぎると、洗濯槽に対して洗剤や水が十分に行き渡らないので、洗剤が均等に洗濯物全体に浸透しないことがあります。
このように洗剤がうまく働かず、洗濯物の一部が汚れたまま残ったり、臭いや黄ばみなどの問題が解消されなかったりすることがあります。
また、洗濯物の量が多いと、洗濯機の回転がスムーズに行われなくなり、洗濯物同士がこすれ合うことが少なくなります。そのため、汚れの落ちにくい部分に十分な洗剤が届かないことがあります。
これらの問題を解決するためには、洗濯物を2回に分けて洗う、または大型の洗濯機を利用するなど、適切な方法で洗濯物を処理することが重要ではないでしょうか?また、洗濯機の取扱説明書に従って適切な洗剤の使用量を守ることも、洗濯効果を高めたり痛めたりしない大切なポイントにもなりますよね。
洗濯機の洗浄力が弱くしっかりと洗浄できていない
洗濯物の量が多すぎるせいで洗剤が十分に浸透していない洗濯方法では、洗濯機の中に十分なスペースが確保されず互いにもみ洗いができないため、さらに洗剤も均等に行き届かないことで汚れが落ちにくい原因となることが多いです。
解決策としては、「洗濯物の量を減らす、洗濯物を分ける、洗剤の量を減らす」など前処理をするなどがあります。
「洗濯機の容量に合わせて適量の洗濯物を入れる、大きくて重いものや繊維の弱いものは個別に洗う、洗剤の量は洗濯物の量に応じて調整する、頑固な汚れがある場合は前処理をする」といった対策を行うことで、洗剤が十分に浸透して汚れを落とすことができます。
汚れの強い部分に洗剤が届いていない
洗濯物の汚れの強い部分に洗剤が届いていない原因として、「洗剤の適量使用不足、洗濯物の詰め込みすぎ、洗剤の適切な溶解不足、洗剤の追加投入タイミング遅延など、洗濯物に合わない洗剤使用」などが思いつきます。
これらの問題を解決するためには、「洗剤の適量使用、洗濯物の適量投入、洗剤の適切な溶解、洗剤の早めの追加投入、洗濯物に合った洗剤の使用」などの方法が有効です。
これらの解決策を実行することで、洗剤がしっかりと汚れに浸透し、汚れの強い部分をきれいにすることができます。
洗濯機のフィルターや排水口に詰まりがあるため水がうまく排出されていない
洗濯機のフィルターや排水口に詰まりがあると、水がうまく排出されずに洗濯槽に残ったり、床に水が漏れたりすることがあります。
原因としては、洗濯物についた毛髪やほこり、衣類の細かい素材の繊維や異物が詰まり、排水口やフィルターを通過できなくなっていることが考えられます。
こうした問題を解決するためには、定期的なフィルターの掃除や排水口の清掃が必要です。具体的には、以下の解決策があります。
これらの対策を行うことで、フィルターや排水口の詰まりを予防し、洗濯機の正常な動作を保つことができます。
洗濯機の槽内にカビや汚れがたまっているため洗濯物が汚れたままになってしまう
洗濯機の槽内にカビや汚れがたまると、洗濯物が汚れたままになってしまうことがあります。この問題を解決するためには、「洗濯機の槽内を定期的に清掃する、洗濯機のカビ対策グッズを使用する、洗濯後に洗濯槽を乾かす、湿気を取り除く」などの対策を行うことで、洗濯機内部のカビや汚れを防止し、洗濯物を清潔に保つことができます。
また、定期的なメンテナンスによって、洗濯機自体の寿命を延ばすことができます。
洗濯物の取り扱い方法が適切でないため汚れが落ちにくくなっている
洗濯物の取り扱い方法が適切でないと、汚れが落ちにくくなることがありますので、その理由と解決策を、下記に書き出してみました。
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これらの解決策を実践することで、洗濯物の取り扱い方法による汚れの落ちにくさを防止できると思うので、試してみてくださいね。
洗濯機から異臭がする
洗濯機から異臭がする原因は、下記のような状態があるようです。
これらの原因を考慮して、適切な洗濯機のメンテナンスを行うことで、異臭を防ぐことができます。
たとえば、「洗濯槽内やフィルターを定期的に清掃する、洗剤や柔軟剤の使用量を適切にする、排水管や排水ホースを清掃する」などが挙げられます。また、洗濯物の中に異物が混じらないように、洗濯前に必ず確認することも大切ですね。
洗濯機が水漏れを起こす
洗濯機が水漏れを起こす場合は、下記のようなものが考えられます。
このような原因を考えて、洗濯機の点検や修理を行うことで、水漏れを防ぐことができます。
特に、洗濯機の配管部分に異物が詰まっている場合には、洗濯機の使用前に洗濯物をよく確認し、異物が混入していないかを確認することが大切です。
また、洗濯機の水位センサーの動作チェックも必要です。水漏れは火災や感電などの危険も伴いますので、専門業者への早期の修理依頼が適切です。
洗濯機が振動してうるさい
洗濯機が振動してうるさい原因は、下記のようなものがあるかもしれません。
このような原因をみながら、洗濯機の点検や修理を行うことで、振動と騒音を軽減することができます。
たとえば、洗濯物の重心が偏っている場合には、洗濯物をよく分散させるようにする、洗濯機の脚を調整して水平になるようにするなどが挙げられます。また、洗濯槽内部のバランスが悪い場合には、洗濯機の中での洗濯物の分布を変える、または洗濯機にバランスウエイトを付けるなどが有効です。劣化した軸受けの場合には、交換が必要です。
洗濯機が回転しなくなった
洗濯機が回転しなくなった原因は、以下のようなものが挙げられます。
このような原因を考えて、洗濯機の点検や修理を行うことで、回転しなくなる問題を解決することができます。
たとえば、洗濯機の電源が切れている場合には、電源コードが正しく接続されているか、または電源ブレーカーが落ちていないか確認してください。
また、洗濯機のドアが閉まっていない場合には、ドアを閉めてから再度操作してください。異物が詰まっている場合には、異物を取り除くことで解決できます。故障した部品の交換が必要な場合には、専門家に修理を依頼することをお勧めします。
洗濯機のドラムが回らない
洗濯機のドラムが回らない原因は、下記のようなものがあるかもしれません。
洗濯機のドラムが回らなった場合、洗濯機の点検や修理を行うことで、ドラムが回らない問題を解決することができます。
たとえば、洗濯機の電源が切れている場合には、電源コードが正しく接続されているか、または電源ブレーカーが落ちていないか確認してください。
また、洗濯機のドアが閉まっていない場合には、ドアを閉めてから再度操作してください。異物が詰まっている場合には、異物を取り除くことで解決できるときもあります。
ドラムが詰まっている場合は、洗濯機を分解してドラム内部を清掃する必要があります。故障した部品の交換が必要な場合には、専門家に修理を依頼することをお勧めします。
洗濯機が停電などで電源が切れた
洗濯機が停電などで電源が切れる原因は、下記のような状態があるかもしれません。
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上記の原因から、洗濯機が停電などで電源が切れる場合があります。特に、電源供給が不安定な場所に設置されている場合には、停電やブレーカーの落ちが頻繁に起こる可能性があります。
また、電源コードが不適切な場所に接続されている場合には、コードが引っかかったり、踏まれたりすることで断線や破損の原因となります。
洗濯機が停電などで電源が切れた場合には、まずは電源コードが正しく接続されているか、ブレーカーが落ちていないかを確認したほうがいいかもしれません。
また、電源コードに断線や破損がある場合には、交換する必要があります。故障した部品の交換が必要な場合には、専門家に修理を依頼するほうがよさそうです。
洗濯機の排水がうまくできない
洗濯機の排水がうまくできないときは、下記のような原因が考えられます。
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このような症状によって、洗濯機の排水がうまくできない場合があります。
排水口や排水ホースが詰まっている場合には、ホースを外して詰まりを取り除く必要があるかも。
また、排水ホースが曲がっていたり、つぶれている場合には、ホースを修正する必要があり、排水ポンプが故障している場合には、交換する必要があります。
水位センサーが故障している場合には、洗濯機が正常に水位を認識できなくなるため、排水がうまくできなくなることがあります。故障した部品の交換が必要な場合には、専門家に修理を依頼することが重要です。
洗濯機のベルトが切れた
洗濯機のベルトが切れる原因は、以下のようなものが考えられます。
長期間使用しているとベルトが伸びたり緩んだりして摩耗してしまうことがあります。ベルトが切れてしまう前に、ベルトの状態を確認することが重要です。ただ、最近のベルトは丈夫に出来ているためほとんど切れることはありませんが、何らかの原因によって切れる場合もあるかもしれませんね。
ドラムが固着して回転しなくなる場合も、ベルトが切れることがあります。さらにモーターが故障している場合、ドラムの軸受けが損傷している場合にも、ベルトが切れることがあります。
これらの原因によりベルトが切れた場合には、専門家に修理を依頼するほうが賢明です。専門業者に依頼すれば、代替の洗濯機なども用意している場合があるので、急場をしのぐこともできますよね。
洗濯機の操作パネルが動かなくなった
洗濯機の操作パネルが動かなくなる原因は、以下のようなものです。
上記の原因によって、操作パネルが動かなくなることがあります。
まず、電源コードの接触不良がないか確認し、問題がなければ操作パネルの配線を確認することが重要です。
配線に断線がある場合には、配線を修理する必要があり、プリント基板が故障している場合には、操作パネルを交換する必要があります。
また、制御基板が故障している場合にも操作パネルが動かなくなることがあります。これらの原因により操作パネルが動かなくなった場合には、直ちに専門家に修理を依頼することをお勧めします。
まとめ
節女尾が少々長くなり、最初の項目が分からなくなってきますよね。最後に洗濯機における主なトラブルとその原因を簡単にまとめてみました。
洗濯物が汚れたまま洗濯が終わってしまう場合
原因は、「洗剤の使用量が不足している、洗濯機内部が汚れている、洗濯物の量が多すぎる、洗濯機の故障。」
洗濯機から異臭がする場合
原因は、「洗濯槽内が汚れている、カビや雑菌が繁殖している、排水管が詰まっている、洗剤や柔軟剤の使用量が過剰。」
水漏れを起こす場合
原因は、「配管の破損、洗濯機の部品の劣化、洗濯槽内部の破損、洗濯機の設置場所が水平ではない。」
洗濯機が振動してうるさい場合
原因は、「洗濯物の量が多すぎる、洗濯機の設置場所が水平ではない、洗濯機の脚の調整不良、洗濯槽内部の破損。」
洗濯機が回転しなくなった場合
原因は、「ベルトが切れた、モーターが故障した、ドラムの軸受けが損傷した、制御基板が故障した。」
洗濯機の排水がうまくできない場合
原因は、「排水ホースが詰まっている、ポンプの故障、洗濯機の排水口の詰まり、排水ホースの高さが適切でない。」
操作パネルが動かなくなった場合
原因は、「電源コードが接触不良、操作パネルの配線が断線、操作パネルのプリント基板が故障、制御基板が故障。」
これらのトラブルが発生した場合は、専門家に修理を依頼したほうがよさそうですね。