家族の団らんのひと時である美味しい食事後には食器洗いが待っています。
しかし、食器洗いは大変な作業ですよね。家族が2,3人と少なければまだいいですが、4人以上ともなると、手洗いするのは大変ですよね。
そこで、食器洗いは食洗機に任せるという方法がありますよね。
食洗機は、手洗いよりも食器を清潔に洗えて、手間も省ける便利な家電です。しかし、そんな食洗機にもデメリットがあることをご存知でしたか?
この記事では、食洗機のデメリットを詳しく解説しています。食洗機の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
食洗機のデメリット
タイトルにもあるように、食洗機のデメリットは、購入前に知っておくべき重要なことです。
これらの項目を知らないで購入すると、本来思い描いていたことと違い、「当てが外れた、失敗した」など、悲惨な結果を生む事態にもなりかねません。
そうならないためにも、これから紹介する食洗機のデメリットを詳しく理解したうえで、購入を決定してくださいね。
・高額
・設置場所がいる。
・ランニングコストがかかる
・洗浄時間が長い
・洗えないものがある
・騒音
・メンテナンス
高額
食洗機が高額な理由は、下記3つ。
・高性能な部品を使用している。
・複雑な構造をしている。
・高い技術力が必要。
高性能な部品を使用している
食洗機には、水や洗剤を循環させるポンプや、食器を洗浄する噴射ノズルなど、様々な部品が使用されています。これらの部品は、耐久性や洗浄力に優れた高性能なものが使用されており、そのためにコストがかかります。
複雑な構造をしている
食洗機は、食器を洗浄するための様々な機能や性能を備えています。そのため、複雑な構造になっており、製造コストが高くなります。
高い技術力が必要
食洗機は、水や洗剤を効率的に使用して、食器をキレイに洗浄するために、高い技術力が必要です。そのため、開発や製造にコストがかかります。
近年では、食洗機の普及率が向上し、価格も徐々に下がってきている傾向にありますが、それでも手洗い用の食器洗い器と比べると、依然として高額な傾向にあります。
設置場所がいる
食洗機には、以下の2種類の設置方法があります。
・据え置き型(キッチンカウンターの上に置くタイプ)
・ビルトイン型(キッチンの台下に組み込むタイプ)
いずれの場合も、食洗機本体のサイズに合わせて設置場所を確保する必要があります。
据え置き型
据え置き型は、キッチンカウンターの上に置くタイプです。設置スペースは、食洗機本体の幅と奥行きに合わせて確保する必要があります。また、食洗機の上部に食器や調理器具を置く場合は、そのスペースも考慮する必要があります。
ビルトイン型
ビルトイン型は、キッチンの台下に組み込むタイプです。設置スペースは、食洗機本体の幅と奥行きに合わせて確保する必要があります。また、ビルトイン型には、排水ホースや給水ホースを接続するためのスペースも必要です。
食洗機は、幅や奥行きが大きい製品も多く、設置スペースを確保するのが難しい場合があります。特に、キッチンのスペースが限られている場合は、設置場所の確保が難しいかもしれません。
食洗機を設置する際の注意点
・給水ホースや排水ホースを接続するためのスペースがあるか
・コンセントの位置が適切か
・食洗機の設置場所が、キッチンの動線を妨げないか
食洗機を購入する前に、設置場所をしっかりと確認しておくことが大切です。
ランニングコストがかかる
食洗機のランニングコストは、下記3つ。
・電気代
・水道代
・洗剤代
電気代
食洗機は、食器を洗浄するために、電気を使って加熱やポンプ運転を行います。そのため、電気代がランニングコストの大きな割合を占めます。
電気代は、食洗機の消費電力や、運転時間によって異なります。一般的な食洗機の消費電力は、約1000~2000Wです。運転時間は、洗浄コースによって異なりますが、約1~2時間程度が一般的です。
水道代
食洗機は、食器を洗浄するために、水を使用します。そのため、水道代もランニングコストの大きな割合を占めます。
水道代は、食洗機の給水量と、運転時間によって異なります。一般的な食洗機の給水量は、約10~15Lです。運転時間は、洗浄コースによって異なりますが、約1~2時間程度が一般的です。
洗剤代
食洗機専用の洗剤は、手洗い用の食器用洗剤よりも高価です。そのため、洗剤代もランニングコストの一部となります。
洗剤代は、食洗機の使用頻度によって異なります。
ランニングコストを節約する方法
食洗機のランニングコストを節約する方法は、下記4つ。
・節水機能付きの食洗機を選ぶ
・エココースや節電コースを使用する
・食器を重ねて入れる
・食洗機専用の洗剤を使用する
※節水機能付きの食洗機は、水の使用量を抑えるため、水道代を節約できます。
※エココースや節電コースが装備されている食洗機は電気代を節約できます。
※食器を重ねて入れると、洗浄に必要な水量を減らすことができます。
※食洗機専用の洗剤は、手洗い用の食器用洗剤よりも高価ですが、洗浄力を高め、洗剤の使用量を抑えることができます。
また、食洗機を毎日使うのではなく、食器の量や汚れ具合に合わせて使うことも、ランニングコストを節約する方法です。
洗浄時間が長い
食洗機の洗浄時間が長い理由は、下記2つ。
・食器をしっかりと洗浄するため
・節水するため
食器をしっかりと洗浄するため
食洗機は、食器をしっかりと洗浄するために、以下の工程を経て洗浄を行うため、長い時間がかかってしまいます。
予洗い(食器に付いた大きな汚れを落とす)
メイン洗浄(食器に付いた細かい汚れを落とす)
すすぎ(食器に残った洗剤を落とす)
乾燥(食器を乾かす)
これらの工程をしっかりと行うためには、ある程度の時間を要します。
節水するため
食洗機は、水道代を節約するために、洗浄に必要な水量を抑えています。そのため、洗浄時間を長くすることで、洗浄に必要な水量をさらに抑えることができます。
食洗機の洗浄時間を短縮する方法は、機種に装備されている「時短又は省エネ」などの洗浄コースを使用する方法があります。
洗えないものがある
食洗機で洗えないものには、以下のようなものがあります。
耐熱温度が低い食器
デリケートな食器
食洗機用洗剤に弱い食器
熱に弱い食器
小さすぎる食器
軽すぎる食器
耐熱温度が低い食器
食洗機の洗浄温度は、約60~80℃です。耐熱温度が低い食器は、高温で洗うと割れる可能性があります。
デリケートな食器
食洗機の洗浄力は、手洗いよりも強力です。そのため、デリケートな食器は、洗浄中に傷が付いたり、変形したりする可能性があります。
食洗機用洗剤に弱い食器
食洗機用洗剤には、アルカリ成分が含まれています。アルカリ成分に弱い食器は、洗浄中に変色したり、傷が付いたりする可能性があります。
熱に弱い食器
食洗機の乾燥機能は、高温で乾燥させます。熱に弱い食器は、乾燥中に割れる可能性があります。
小さすぎる食器
食洗機の洗浄カゴには、食器を固定するための溝があります。小さすぎる食器は、洗浄カゴの溝から落ちてしまう可能性があります。
軽すぎる食器
食洗機の洗浄力は、食器の重さによっても影響を受けます。軽すぎる食器は、洗浄中に食器棚にぶつかるなどして、破損する可能性があります。
食洗機で洗えない食器は、手洗いする必要があります。食器を洗う際には、食器の耐熱温度や素材を確認し、適切な方法で洗うようにしましょう。
騒音
食洗機の騒音の原因は、下記2つ。
・水の流れる音
・ポンプの音
食洗機は、洗浄中は水を大量に使用します。回転シャワー水の噴出する音や流れる音で大きく聞こえる場合があります。また、食洗機には、食器を洗浄するためのポンプが搭載されています。ポンプの音も、騒音の原因となっています。
食洗機の騒音は、機種によって異なりますが、一般的に据え置き型よりもビルトイン型の方が、騒音が小さい傾向にあります。また、洗浄コースによっても、騒音の大きさは異なります。
また、食洗機の騒音を気にする方は、騒音対策機能付きの食洗機を選ぶのもおすすめです。騒音対策機能付きの食洗機は、運転音を抑える機能が搭載されています。
メンテナンス
食洗機は、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。メンテナンスを怠ると、故障の原因となったり、洗浄力が低下したりする可能性があります。
食洗機のメンテナンスは、下記4つ。
・残さいフィルターの掃除
・給水フィルターの交換
・庫内の掃除
・食洗機用洗剤の使用
残さいフィルターの掃除
食洗機の洗浄中に、食器に付いた残さいやゴミは、残さいフィルターに溜まります。残さいフィルターを定期的に掃除しないと、洗浄力が低下したり、故障の原因になったりする可能性があります。
残さいフィルターの掃除は、食洗機の取扱説明書に記載されている方法で行う必要があります。
給水フィルターの交換
給水フィルターは、水道水に含まれる不純物を除去する役割があります。給水フィルターが目詰まりすると、水の流量が低下したり、洗浄力が低下したりする可能性があります。
給水フィルターの交換は、食洗機の取扱説明書に記載されている方法で行う必要があります。
庫内の掃除
食洗機の庫内は、食器の洗浄中に、汚れが付着します。庫内を定期的に掃除しないと、カビやぬめりが生え、食器が汚れたり、故障の原因になったりする可能性があります。
庫内の掃除は、食洗機の取扱説明書に記載されている方法で行う必要があります。
食洗機用洗剤の使用
食洗機用洗剤には、食器を洗浄するための洗浄成分と、食器を乾燥させるための乾燥成分が含まれています。食洗機用洗剤以外の洗剤を使用すると、食洗機にダメージを与えたり、洗浄力が低下したりする可能性があります。
食洗機用洗剤は、食洗機の取扱説明書に記載されている種類の洗剤を使用するようにしましょう。
食洗機のメンテナンスを定期的に行うことで、食洗機を長持ちさせ、快適に使用することができます。もしメンテナンスを怠ると、庫内に汚れが溜まり、洗った食器に黒いブツブツの汚れが付く場合があります。
また、洗剤で溶かしきれなかった油汚れも付着して汚れの原因となってきますので、定期的な掃除が必要です。
食洗機には、自動洗浄という洗浄コースが付いている場合がほとんどですから、週一ぐらいに洗浄コースを回すと汚れも付きにくくなります。
食洗機のメリット
食洗機のメリットは、下記5つ。
・手洗いよりもきれいに洗える
・手洗いよりも衛生的
・手洗いよりも節水
・手洗いよりも時短
・手荒れを防げる
手洗いよりもきれいに洗える
食洗機は、高温・高圧の水流で食器を洗浄するため、手洗いよりもきれいに洗うことができます。特に、油汚れやこびりついた汚れは、手洗いでは落としにくいですが、食洗機ならしっかりと落とすことができます。
手洗いよりも衛生的
食洗機は、高温で洗浄するため、食器に付着した細菌を殺菌することができます。そのため、手洗いよりも衛生的に食器を洗うことができます。
手洗いよりも節水
食洗機は、食器を洗うために必要な水量を抑えるため、手洗いよりも節水することができます。一般的に、食洗機の水使用量は、手洗いの約1/9程度です。
手洗いよりも時短
食洗機は、食器を洗うための手間や時間を大幅に短縮することができます。食洗機なら、食器を詰めてスイッチを押すだけで、食器洗いが完了します。
手荒れを防げる
食洗機を使えば、食器洗いの手荒れを防ぐことができます。食器洗いは、手洗いだと手荒れの原因になりやすい作業です。食洗機を使えば、手洗いの手間を省くことができるため、手荒れを防ぐことができます。
食洗機は、これらのメリットがあり、家事の負担を軽減し、生活のゆとりと余裕が生まれ家事の手助けとなってくれます。
おすすめの食洗機
・パナソニック「NP-TZ300」
・リンナイ「RKW-455C-SV」
・アイリスオーヤマ「IW-MPV600-B」
パナソニック「NP-TZ300」
パナソニックの「NP-TZ300」は、洗浄力と機能性に優れた食洗機です。
洗浄力
パナソニック独自の「ストリーム除菌洗浄」を搭載しており、食器に付いた汚れをしっかり落とすことができます。
機能性
「エコナビ」機能で食器の量や汚れの程度をセンサーで検知し、自動で洗浄コースを調整します。また、「スピードコース」で約50分で洗浄が完了します。
価格
10万円前後で購入できます。
シロカ「siroca」
リンナイの「RKW-455C-SV」は、使いやすさと機能性に優れた食洗機です。
洗浄力
シロカ「siroca」は、洗浄力にこだわった食洗器です。高圧の水流で食器を洗浄する「パワフル洗浄」機能を搭載しており、手洗いでは落としにくい油汚れやこびりついた汚れもしっかり落とすことができます。また、除菌機能も搭載されているため、食器を衛生的に洗浄することができます。
機能性
シロカ「siroca」は、シンプルな機能が特徴です。洗浄コースは、食器の量や汚れの程度に合わせて、選ぶことができます。また、予約機能や乾燥機能も搭載されているため、自分のライフスタイルに合わせて使用することができます。
価格
10万円前後で購入できます。
パナソニック「NP-TSK1」
パナソニック「NP-TSK1」は、洗浄力、機能性、価格のバランスが取れた食洗器です。
洗浄力
「ストリーム除菌洗浄」を搭載しており、食器に付いた汚れをしっかり落とすことができます。ストリーム除菌洗浄は、高圧の水流で食器を洗浄する機能です。高圧の水流で食器に付いた汚れを剥がし落とし、さらに除菌も同時に行うことができます。
機能性
「エコナビ」機能で食器の量や汚れの程度をセンサーで検知し、自動で洗浄コースを調整します。また、「スピードコース」で約50分で洗浄が完了します。
価格
8万円前後で購入できます。
これらのポイントを押さえて、自分に合った食洗機を選んでくださいね。