2023年の今年に入ってコロナウイルスも徐々に収束気味になってきたとはいえ、まだまだ多いと感じます。

一番大変な部分は、医療関係です。医療逼迫が騒がれるなか、普通の患者が病院の受け入れを拒否されるという事態も起こっている最中、コロナ患者が第5類に引き下げられる事態は、ますます重病者患者が増える可能性も考えられます。

そんな中、一人一人の衛生へのモラルが問われる時期かとも思えますが、コロナ対策への対応がますます重要にもなってくる中、コロナへの対応を万全にする方法を書き出してみましたので、気になっている方は参考にしてください。

コロナウイルスの不活性化

コロナウイルスの不活性化には、いくつかの方法があります。

一般的な方法としては、以下のようなものが挙げられます。

コロナウイルスを不活性化する4つの方法

コロナウイルスを不活性化する方法は、下記4つ。

・消毒剤の使用
・熱処理
・紫外線
・ドライヒート
・空気清浄機


順を追ってご紹介します。

消毒剤を用いた3通りの方法

コロナウイルスに対する消毒剤の使用について詳しく説明します

コロナウイルスは、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒剤によって不活性化することができます。これらの消毒剤は、ウイルスの外皮を破壊し、ウイルスを死滅させます。

コロナウイルスは、その表面に存在する脂質層を破壊することで不活性化することができます。一般的には、以下のような消毒剤が用いられます。

(アルコール消毒液を使う方法)
アルコール消毒液にはエタノール、イソプロパノールなどが含まれており、ウイルスを死滅させることができます。アルコール消毒液は、60%以上の濃度で使用することが推奨されています。手指や表面などに使用することができます。

(次亜塩素酸ナトリウムを使う方法)

次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力を持ち、ウイルスや細菌を殺菌することができます。次亜塩素酸ナトリウムは、20,000ppm程度の濃度で使用することが推奨されています。手指や表面などに使用することができます。

(ベンザルコニウムクロライドを使う方法)
ベンザルコニウムクロライドは、細菌やウイルスに対して効果を持つ界面活性剤です。手指の消毒に使用されることが多く、0.1〜0.5%程度の濃度で使用することが推奨されています。

使用方法については、以下のような手順を実施することが推奨されています。

(手洗いを行い手を乾かす)

消毒液を手につけ、手の表面全体に行き渡るようにこすります。特に、爪や指の間など細かいところにも十分に行き渡るようにします。

手が完全に乾くまで、放置します。この間、手を揺すったり拭いたりしないでください。

表面の消毒については、消毒液を直接かけるか、またはスプレーしてから拭き取ることが推奨されています。

ただし、使用する消毒剤によっては、特定の表面に対して腐食性を持つ場合があるため、使用前に取扱説明書などをよく読んで、適切に使用することが重要です。

熱処理

高温による熱処理は、コロナウイルスを不活性化することができます。例えば、60度以上の温度で加熱することで、ウイルスを死滅させることができます。

コロナウイルスに対する熱処理方法については、以下のような方法があります。

(高温と長時間の加熱方法)
ウイルスは、高温で加熱することで不活化することができます。コロナウイルスについても同様で、70℃で30分間以上加熱することで不活化することができます。ただし、加熱の方法や温度・時間などによって効果が異なるため、専門家の指導に従うことが大切です。

(電子レンジでの加熱処理)
食器などの物品に付着したウイルスを除菌する方法として、電子レンジでの加熱があります。ただし、使用する器具や食品などによって、加熱の方法や時間が異なるため、使用前に取扱説明書を確認することが大切です。

(消毒用アルコールを使った拭き取り方法)
手や物品などについたウイルスを除菌する方法として、消毒用アルコールを使った拭き取りがあります。アルコールの濃度によって効果が異なるため、70〜80%の濃度のアルコールを使用することが推奨されています。

上記の方法に加えて、衣服や布製品などを洗濯することも除菌に役立ちます。コロナウイルスに対する熱処理方法は、専門家の指導に従い、正しい使い方をすることが大切です。

紫外線

紫外線によっても、コロナウイルスは不活性化することができます。特に、短波長の紫外線(UV-C)は、ウイルスのDNAやRNAを破壊することができます。

コロナウイルスに対する紫外線対策については、以下のような5つの方法があります。

(屋外での行動を心がける)
紫外線は屋外での日光浴によって得られるため、できるだけ屋外での行動を減らすように心がけましょう。

(室内での換気を行う)
ウイルスの感染リスクが高まる密閉空間では、換気を行うことが重要です。窓を開けたり、換気扇を回したりすることで、室内の空気を入れ替えましょう。

(紫外線ランプを使用する)
紫外線ランプを使用することで、空気中のウイルスを不活性化することができます。ただし、適切な使い方をしないと健康に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

(マスクの適切な使用)
マスクを正しく着用することで、ウイルスの飛沫感染を予防することができます。マスクを着用する場合は、口と鼻をしっかり覆うようにしましょう。

(手洗いや手指の消毒を行う)
手洗いや手指の消毒を行うことで、手からウイルスを取り除くことができます。特に外出後や人と接触した後は、しっかり手を洗いましょう。

紫外線はウイルスの不活化に一定の効果があるとされていますが、必ずしも完全な予防策とはなりません。上記の対策を適切に組み合わせて、感染リスクを最小限に抑えるようにしましょう。

ドライヒート

低湿度の環境下で、コロナウイルスはドライヒートによって不活性化することができます。

例えば、60度以上の高温のオーブンにコロナウイルスが含まれた物品を入れることで、ウイルスを死滅させることができます。

以上の方法を適切に実施することで、コロナウイルスを不活性化することができます。ただし、これらの方法が必ずしも100%の効果を持つわけではなく、安全な手洗いやマスクの着用、ソーシャルディスタンスなどの予防策を引き続き実践することが重要です。

コロナウイルスに対するドライヒート対策については、以下のような方法が考えられます。

(オーブンでの加熱)
コロナウイルスを含む物品をオーブンで加熱することで、ウイルスを不活化することができます。一般的には、60℃で30分間以上加熱することが推奨されています。

(ドライヒートスターライザー)
ドライヒートスターライザーは、高温で乾燥空気を発生させる装置で、物品をこの中に入れて加熱することで、ウイルスを不活化することができます。

(ドライヒートキャビネット)
ドライヒートキャビネットは、高温で乾燥させることで、物品を除菌する装置です。熱風を利用するため、内部の温度を設定することができ、コロナウイルスを不活化することができます。

上記の方法に加え、衣類やマスクなどは、ドライヒートによる乾燥によってウイルスを不活化させることができます。ただし、使用前に使用上の注意や取扱い方法を確認し、適切な使い方をすることが大切です。また、コロナウイルスの不活化には、温度や時間などの条件が存在するため、専門家の指導に従うことが重要です。

空気清浄機

空気清浄機は、部屋の空気中の微小粒子やガス状物質を除去し、空気を清浄化する機器です。コロナウイルスに対する空気清浄機の対策については、以下の点に注意することが重要です。

フィルターの種類

空気清浄機に使用するフィルターの種類によって、コロナウイルスを含む微粒子を除去することができる場合があります。

HEPAフィルターやTPAフィルターさらにはTAFUフィルターなどの高性能なフィルターを採用している空気清浄機は、ウイルスを除去する効果が期待できます。

(HEPAフィルターの特徴)
HEPAフィルターは、High Efficiency Particulate Air(高効率粒子捕集)フィルターの略称で、空気中の微小粒子を捕捉するための高性能フィルターです。HEPAフィルターは、一般的に以下のような特徴があります。

微小粒子を高効率で捕捉し、微小な粒子を高効率で捕捉することができます。

例えば、0.3マイクロメートルの大きさの微粒子を99.97%以上捕捉することができます。このため、HEPAフィルターは空気清浄機や掃除機など、空気中の微小粒子を除去するための機器によく使用されます。

HEPAフィルターは非常に密度が高く、多数の繊維を非常に密度が高く詰め込んだ構造になっています。このため、微小な粒子を捕捉することができますが、一方で空気の流れを妨げるため、風量に制限がある場合があります。

長寿命で交換が少ない特徴があるHEPAフィルターは、微小粒子を捕捉するために設計されているため、フィルター自体に微小な穴が多数あるため、ゴミや汚れなどがフィルターに詰まりにくい特徴があります。そのため、フィルターの交換頻度は低く、長期間使用できることが多いです。

雑菌やウイルスを除去する効果があるHEPAフィルターは、微小な粒子だけでなく、雑菌やウイルスを除去する効果があるとされています。ただし、HEPAフィルターだけで完全にウイルスを除去することはできないため、ウイルス対策としては他の対策と併用することが重要です。

以上のような特徴があるため、HEPAフィルターは空気清浄機や掃除機などに使用され、空気中の微小粒子や汚れを除去するための効果が期待されています。

(TPAフィルターの特徴)
TPAフィルターは、空気中の微小な粒子を捕捉するためのフィルターです。

・フィルター材料に特殊な繊維を使用しているため、高い捕集効率を発揮する。
・従来のフィルターに比べて低い抵抗で空気を通すことができるため、目詰まりが起きにくく省エネ効果がある。
・高温・高湿度の環境下でも劣化しにくいため、耐久性と持続性が高い。

このように、高い捕集効率と低い抵抗、耐久性の高さといった特徴を持つフィルターとして特許が取得されているようです。

(TAFUフィルターの特徴)
TAFUフィルターは、トリプルアクティブフィルターユニットの略で、複数のフィルターが一体化されたフィルターシステムです。一般的には、空気中の微小な粒子や微生物を取り除くために使用されます。

以下に、TAFUフィルターの主な特徴をいくつか挙げてみます。

高い捕集効率が高いTAFUフィルターは、複数のフィルターが一体化されているため、空気中の微小な粒子や微生物を高い効率で取り除くことができます。特に、HEPAフィルターが一部に含まれている場合、0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上捕集できるとされています。

複数のフィルターが一体化したTAFUフィルターには、複数のフィルターが一体化されており、異なる種類のフィルターが組み合わせられています。このため、より高い効果的なフィルタリングが可能となっています。

長寿命といわれるTAFUフィルターは、複数のフィルターが一体化されているため、交換が必要なフィルターの種類が少なくなります。そのため、長期間にわたって使用できることが特徴的です。

ダイキンの空気清浄能力に取り付けられているTAFUフィルターは、異なる種類のフィルターが組み合わされているため、様々な種類の空気汚染物質に対応できます。例えば、花粉やPM2.5、ウイルスや細菌、臭いなど、さまざまな汚染物質を効果的に取り除くことができます。

これらの特徴から、TAFUフィルターは、空気清浄機や空調システムなど、空気をきれいにするためのさまざまな空気清浄機に利用されています。

また、上記に挙げたフィルター類を装備している空気清浄機の詳細を書いた記事を読むと、さらに把握できる可能性が高いと思われますね。

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空気の循環

空気清浄機は、部屋の空気を循環させることで、清浄化を行います。しかし、ウイルスを含む微粒子が空気中に漂っている場合、その空気を循環させることで、感染リスクが増加する場合があります。

そのため、ウイルス感染が疑われる場合は、空気清浄機の使用に加え、換気や密閉性の高い場所での長時間滞在を避けることが重要です。

上記のような点に加え、空気清浄機の選び方や使用方法については、専門家の意見を参考にすることが大切です。

また、空気清浄機の使用だけで感染リスクが完全に低減できるわけではないため、手洗いやマスクの着用など、他の感染予防対策も併せて行うことが必要です。

まとめ

コロナウイルスは、まだまだ気を緩めてはいけない存在なので、個々の対策は重要です。

とくに免疫疾患のある人たちへの感染が怖い中、ご家庭でお年をめされている方との共同生活をされている方はとくに気がゆるめない状況でもあるので、マスクの非着用が進んだ春先からの一人ひとりの行動がコロナ増幅へのポイントとなるので、気を緩めない行動が求められそうだと思います。