【必見】カロッツェリア車載Wi-Fi「DCT-WR100D」のメリットとデメリット

カロッツェリア DCT-WR100Dのメリットとデメリット
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愛車の中で動画や音楽を楽しむために最適でコストパフォーマンスに優れるカロッツェリアの「DCT-WR100D」を、Amazonブラックフライデーセール(2022)で購入し、仕事の車に導入して利用してきました。

今回は、この製品を1年間使用した経験から、現在購入を検討している方々に向けて、「カロッツェリア DCT-WR100Dのメリットとデメリット」をお伝えし、カロッツェリアのホームページでは分かりにくい点も解説します。

「DCT-WR100D」の概要

DCT-WR100D」は、パイオニアのカー用品ブランド「カロッツェリア」から発売されている車内利用に特化した「Wi-Fiルーター」です。

発売日は2020年10月で、ドコモの4G回線を速度制限なし、データ無制限で利用できる点が特徴です。

2021年度の日刊自動車新聞「用品大賞」に選ばれ、発売当時は大変人気があり、現在でも一定のユーザーに支持されています。

しかし、この製品にはいくつかの特性があるため、順番にメリットとデメリットを紹介します。

DCT-WR100Dのメリット

1年間の使用経験を基に、「DCT-WR100D」の優れた点を以下にまとめます。

この製品は車内でのエンターテイメントをより快適にするために設計され、その機能とコストパフォーマンスには驚かされました。

特に、ランニングコストの低さや広範囲での安定した接続、操作の手軽さは注目に値します。

それでは、具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

月々のランニングコストが安い

DCT-WR100Dは携帯電話とは異なり、基本使用料がありません。

契約は利用登録と利用申し込み(チャージ)の2段階で行われ、利用登録後は24カ月間利用可能です。その上で、以下の期間から選んで利用申し込み(チャージ)を行います。

ランニングコスト

・1日:550円
・30日:1,650円
・365日:13,200円(税込)

利用しない場合は料金が発生しないため、ランニングコストが非常に優れています。365日の利用申し込みをした場合、月額換算で1,100円となります。また、事務手数料や解約違約金もありません。

月額1,100円でドコモ4G回線

前述の通り、最長365日の利用申し込み時の料金は13,200円で、月額換算1,100円で全国のドコモ4G回線を利用できます。

山間部や高層ビル内、トンネルでもほとんど途切れませんが、詳細は「運用編」を参照してください。

同時接続は5台まで

DCT-WR100Dは同時に5台まで接続できます。運転手がスマホをナビ代わりに使い、助手席や後部座席の同乗者がスマホやタブレットを使用しても、十分な接続数です。

速度制限なし・データ無制限

ドコモの4G回線を速度制限なし、データ無制限で利用できます。

3日間での使用量制限などの小さい但し書きはなく、正真正銘の「完全無制限」です。長旅中に多量のデータを使用しても、速度制限はかかりません。

商品の耐久性

DCT-WR100Dは、車内に置きっぱなしでも動作するよう設計されており、-10度~+60度の環境でも正常動作が保証されています。

一般的なモバイルルーターではこれほどの耐久性はありません。

実際、私は1年間仕事用トラックに置きっぱなしにしていましたが、一切故障なく使用できました。

運転開始時の操作不要

DCT-WR100Dにはボタンがなく、車のイグニッションのON/OFFに連動して自動的に電源がON/OFFします。

このため、手動での操作は不要です(バッテリーは搭載していません)。

他の車両でも利用可能

ETCのように特定の車両に紐付けされるわけではなく、他の車両に持ち込んでも問題なく動作します。

また、モバイルバッテリーで通電させ、正しい向きに設置すれば、バスや電車内でも使用可能です。

DCT-WR100Dのデメリット

DCT-WR100D」は多くのメリットを持つ優れた製品ですが、使用していく中でいくつかの注意点やデメリットも見えてきました。

購入を検討する際には、これらの点も理解しておくことが重要です。

以下に、実際に使用して感じたデメリットについて詳しく説明します。

車用Wi-Fiルーターの特性

DCT-WR100Dは「移動中の車用Wi-Fiルーター」であり、この点を理解せずに購入すると大きな後悔をすることになります。

ドコモ4G回線を月額1,100円で完全無制限に利用できますが、その理由は「移動中の車内」の利用に限られているからです。

本体に加速度センサーが備わっており、車両が動いている間のみネット接続が可能です。

停止中は、エンジンをスタートしてから30分間、または停止してから1時間だけ利用可能という仕様です。このため、自宅のリビングやオートキャンプではほとんど利用できません。

利用期限の設定

DCT-WR100D本体にはUIMカードがセットされており、このカードに利用期限があります。

新品を購入した場合、電源を入れると自動的に通信が始まり、内部のUIMカードに利用開始年月日が書き込まれます。

利用期限は通電日を含む月+23カ月目の月末日までです。

このUIMカードの利用期限は更新できず、新しいUIMカードを購入する必要があり、更新用UIMカードは税込み5,500円で、パイオニアの「Map Fanオンラインストア」で購入可能です。つまり、2年ごとに5,500円の追加費用がかかります。

本体の状態が分かりにくい

DCT-WR100Dには液晶画面がなく、インジケーターランプが1個ついているだけです。

このランプの点灯状態で本体の状況を確認しますが、その意味を理解するには取り扱い説明書を参照する必要があります。

以下の状態を覚えておけば問題ありません。

インジケーターランプ

青色点灯:正常
消灯:圏外
青色点滅:通信終了10分前
消灯:通信終了

これらを把握していれば、特に困ることはありません。

取付の懸念点

商品ページには「本体は車の進行方向に向けて、垂直方向に固定する必要がある」と書かれています。

同梱物には両面テープが記載されており、がっちり車に固定されると思われるかもしれません。しかし実際には、マジックテープ(オス、メス一組)に両面テープが貼り付いたものが同梱されています。

車の設置場所と商品の本体にそれぞれ両面テープでマジックテープを貼り付けた後、マジックテープで固定する方式です。このため、DCT-WR100Dを他の車両に移動するのも簡単です。

複数の車を持っている方や、適宜車を替えて利用したい方にも配慮されています。

DCT-WR100Dは、運転開始時の操作不要で、特定の車両に縛られず利用可能です。ただし、移動中の車内専用という特性と、2年ごとにUIMカードの更新が必要な点には注意が必要です。

本体の状態確認もインジケーターランプのみで行うため、多少の慣れが必要です。これらの点を理解した上で、自分の利用環境に合った製品かどうか検討してください。

電源コードに関する懸念事項(トラックドライバー向け)

「DCT-WR100D」は多くのメリットがありますが、特にトラックドライバーの方にとっては、電源コードに関するいくつかの懸念事項があります。

大型車両での使用や電源供給方法について注意点がありますので、これから詳しく解説していきます。

安全かつ効率的に利用するために、以下の情報を参考にしてください。

12V専用電源コード

商品ページによると、付属のシガーライター電源コードは12V専用と記載されています。そのため、24Vの大型トラックで利用する場合には工夫が必要です。

具体的には、24V用のシガーライターを大型車両のシガーライターに差し込み、その上でカロッツェリアDCT-WR100Dの付属シガー電源コードを使用すれば問題ありません。

※ 2024年4月時点でカロッツェリアの公式サイトを確認したところ、シガー電源コードは「12V/24V」に対応しているため、大型車両のドライバーも安心して利用できます。

多くのトラックドライバーは、2口や3口の24V用シガーソケットを既に使用していると思いますので、それに差し込むだけで利用可能です。

USB給電コードの利用

別の方法として、専用のUSB給電コードも販売されています。このコードを使用すれば、24V対応のUSBシガーソケットを用意することで給電が可能です。

多くのトラックドライバーは既にこれをお持ちでしょう。必需品ですからね。

サードパーティ製USBコードの注意点

Amazonで販売されているサードパーティ製のUSB給電コードについて、先端部分のコードがむき出しになっているため、断線が心配される仕様となっています。

Amazonのレビューでも同様の懸念が寄せられています。

しかし、安心してください。このコードは携帯電話の充電のように頻繁に抜き差しするものではありません(複数の車で使用する場合も、この部分の抜き差しは不要です)。

私自身、購入以来一度も抜き差ししていません。

また、純正のシガーライター給電コードも同様に先端部分のコードがむき出しになっており、見た目は頼りないですが、問題なく使用できます。

サードパーティ製品もこれに倣って作られているのでしょう。断線が心配になるかもしれませんが、実際には問題ありません。

カロッツェリアDCT-WR100Dはトラックドライバーにとっても利便性が高く、24V車両での利用にも対応しています。

シガーライターの電源コードやUSB給電コードの選択肢もあり、安心して使用できます。トラックドライバーにとっての必需品として、ぜひご検討ください。

契約方法

通信を開始するには、次の二段階の契約が必要です:「docomo in car connectの利用登録」と「利用期間の申し込み(チャージ)」です。

どちらの手続きも、ドコモの店舗に行く必要はなく、すべてオンラインで完了できます。

ネットに慣れている方であれば、商品を開封してから30分以内で利用開始が可能です。

dアカウントの取得

これらの契約の前提として、dアカウントが必要です。ドコモユーザーでなくても、dアカウントは誰でも無料で取得できますので、持っていない方は事前にdアカウントを取得しておく必要があります。

dアカウントはドコモのさまざまなサービスを利用するためのアカウントで、非常に便利です。

docomo in car connectの利用登録

カロッツェリアDCT-WR100DにはUIMカードがあらかじめセットされています。これは携帯電話のSIMカードに相当するもので、通信には必須です。

契約手続きを進めるには、まずDCT-WR100Dに電源を入れ、本体裏側のQRコードをスキャンします。すると、自動的にdアカウントのIDとパスワードの入力画面が表示されます。

「カロッツェリアの商品を購入したのに、なぜdアカウントのログインが必要なのか?」と疑問に思われるかもしれませんが、これは「DCT-WR100D」がドコモの4G回線を利用するためです。

ドコモの「In Car Connect」サービスを利用してネット接続する必要があります。

ログイン後、docomo「In Car Connect」の画面に進みます。

利用規約に同意して「次へ」をタップすると、本体裏のQRコードを再度スキャンし、dアカウントの情報が連携されて必要な項目が自動的に入力されます。「この内容で登録」をクリックするだけで、利用登録が完了します。

契約時の注意点

公式ホームページによると、DCT-WR100Dに通電することで内部のUIMカードに利用開始時期が記録され、これにより有効期限が決定します。

したがって、「試しに通電してみる」は避け、通電させたら一気に利用登録まで済ませることを強くおすすめします。

また、この手続き中にDCT-WR100Dのシステムアップデートも行われることがあり、処理が完了するまで数分(私の場合は約5分)かかります。初期不良を疑うかもしれませんが、ここは辛抱強く待ちましょう。

以上の手順を踏むことで、カロッツェリアDCT-WR100Dの契約をスムーズに完了し、利用開始することができます。

利用契約の締結(チャージ)

利用登録が完了したら、次は利用期間を決定します。

カロッツェリアDCT-WR100Dには365日、30日、1日のプランがあり、必要なときにその都度チャージすることで通信が可能になります。

チャージの方法は、まず「docomo in car connect」で検索し、「パイオニア製品」を選びます。

次に、右上の「ログイン」をクリックすると、dアカウントのIDとパスワードの入力画面が表示され、マイページに移動します。

そこで利用期間と決済するクレジットカードを選択(または登録)してチャージを完了させます。

※ 既にチャージ済みなので、この手続きのスクリーンショットは提供できないようです。

チャージを申し込んでから実際に通信が可能になるまでの時間は5分もかからないため、「1日利用」の場合でも当日のドライブ出発前に申し込んで問題ありません。

注意点のおさらい

(1) dアカウントが必要

新品の本体を開封してから30分ほどで利用できるようになりましたが、私は既にdアカウントを取得済みでした。

契約にはdアカウントが必須です。

dアカウントの取得は無料ですが、取得には多少の手間がかかるため、持っていない方は事前に取得しておくことをおすすめします。

(2) UIMカードの有効期限

DCT-WR100DにセットされているUIMカードには有効期限があり、それは通電した月から数えて23カ月後の月末です。

このようにUIMカードには2年の有効期限があり、2年経過後もDCT-WR100Dを使用するには「Map fan オンラインストア」で更新用UIMカード(税込5,500円)を購入する必要があります。

ネット上での期間更新ではなく、物理的に新しいUIMカードを購入する必要があります。

(3) 利用開始時期

UIMカードの有効期限は通電した月から23カ月後の月末となるため、有効期限を無駄なく使うためには月初めの1日に通電し、利用登録とチャージを済ませることをおすすめします。

例えば、2022年12月1日に通電し365日チャージして利用開始した場合、12月の31日間を丸々利用でき、UIMカードの有効期限は2024年11月30日となります。

365日の利用契約を続けることで、契約更新時期とUIMカードの更新時期を同期させることができます。月末に通電するのは避けましょう。

(4) 中古購入時の懸念点

ヤフーオークションやメルカリなどでDCT-WR100Dが出品されていますが、中古品を購入する際にはUIMカードの有無とその有効期限を確認することをおすすめします。

(5) 利用期限の引継ぎ

例えば、中古品を購入したものの内部のUIMカードの有効期限が1年未満の場合でも、365日の利用申し込みをした場合は途中でUIMカードの利用期限を迎えてしまいます。

しかし、新しいUIMカードを準備すれば、残りの365日の利用契約を引き継いで全うすることができます。

まとめ

カロッツェリアの「DCT-WR100D」を2022年のAmazonブラックフライデーセールで購入し、1年間仕事用の車で使用しました。

本製品は、車内での動画や音楽を楽しむために最適で、コストパフォーマンスに優れています。2020年10月に発売された車内利用特化のWi-Fiルーターで、ドコモの4G回線を月額1,100円で速度制限なし、データ無制限で利用でき、同時接続も5台まで可能です。

運転開始時の操作が不要で、車のイグニッションに連動して自動的に電源がON/OFFします。しかし、本製品は移動中の車内専用で、停止中の利用は制限されます。

また、2年ごとにUIMカードの更新が必要で、インジケーターランプのみで本体の状態を確認するため、少し慣れが必要です。

「DCT-WR100D」は特にトラックドライバーにとって利便性が高く、24V車両でも利用可能で、移動中の車内で安定したインターネット接続を求める方におすすめです。

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