音割れが直らない時は初期化すべき?スマホの完全リセット手順と失敗しないバックアップ方法

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再起動やアップデートを試しても、スマホの音割れやノイズが直らない…。 ここまで来ると、残された手段は「初期化(ファクトリーリセット)」か「修理」の二択になります。

・初期化すれば直るかもしれないけれど、データが全部消えるのは怖い
・バックアップの手順が複雑で失敗しそう

そう感じて、最後の一歩を踏み出せない方は多いはずです。しかし、システム内部の不具合が原因である場合、初期化は劇的に改善する可能性を秘めた「最後の切り札」です。

この記事では、音割れ対策として初期化を行うべき判断基準と、絶対にデータを失わないための完璧なバックアップ・復元手順を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

もし、「まだ再起動や設定の確認、アプリの更新などを試していない」という方は、いきなり初期化をするのはリスクが高すぎます。

まずは以下の親記事で紹介している**「データを消さずにできる基礎的な対処法」**をすべて試してから、このページに戻ってきてください。

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初期化で「直る音割れ」と「直らない音割れ」

初期化は万能薬ではありません。スマホを工場出荷時の状態に戻すことで改善するのは、あくまで「ソフトウェア(システム)」に原因がある場合だけです。

無駄な労力を避けるため、まずはあなたのスマホの症状が初期化で直る見込みがあるか確認しましょう。

初期化で直る可能性が高いケース ・特定のアプリを入れた後からおかしくなった ・アップデートに失敗してからノイズが出る ・音が途切れたり、遅延したりする(処理落ち) ・再起動直後はマシになるが、時間が経つと再発する
初期化しても直らないケース(ハードウェア故障) ・水没させた経験がある ・スマホを落下させてから音が割れる ・スピーカー部分に明らかな破損やゴミ詰まりがある ・初期化後の「ようこそ」画面の時点ですでに音が割れている

もし「物理的なダメージ」が疑わしい場合は、初期化を飛ばして修理を検討すべきです。しかし、原因が特定できない場合は、修理に出す前の最終確認として初期化を試す価値は十分にあります。

【最重要】失敗しないための「3段階バックアップ」

初期化で最も恐ろしいのはデータ消失です。 「クラウドにバックアップしたから大丈夫」と思っていても、ゲームのセーブデータやLINEのトーク履歴が消えてしまったというトラブルは後を絶ちません。

後悔しないために、以下の3段階でバックアップを行ってください。

ステップ1:OS標準のクラウドバックアップ

まずはスマホ全体の基本データを保存します。連絡先、写真、インストール済みアプリのリストなどが対象です。

iPhone (iCloud)
1、「設定」→「自分の名前」→「iCloud
2、「iCloudバックアップ」をタップ
3、「今すぐバックアップを作成」をタップ
※Wi-Fi環境が必要です。容量が足りない場合は、一時的にPC(iTunes)を使用するか、必要な写真だけGoogleフォトに逃がしましょう。
Android (Google One)
1、「設定」→「Google」→「バックアップ
2、「今すぐバックアップ」をタップ
※Googleフォトの設定も確認し、写真が「バックアップ済み」になっているかチェックしてください。

ステップ2:LINEの「トーク履歴」バックアップ

これが最も忘れがちなポイントです。OSのバックアップだけでは、LINEのトーク履歴は戻ってきません。

LINE引き継ぎ手順

1、LINEアプリを開く
2、「設定(歯車)」→「トークのバックアップ
3、「今すぐバックアップ」で100%になるまで待つ
4、「設定」に戻り「アカウント引き継ぎ」をONにする(初期化直前に実行)

ステップ3:ゲーム・金融系アプリの個別設定

ゲームアプリや銀行アプリ、ワンタイムパスワード系アプリは、個別に「引き継ぎコードの発行」や「アカウント連携」が必要です。

特に「Google Authenticator(認証システム)」を使っている場合、これを引き継ぎ忘れると、他のサービスにログインできなくなる大惨事になります。必ずアプリ内の設定から「アカウントのエクスポート」を行ってください。

iPhoneを初期化する手順

バックアップが完璧なら、いよいよ初期化です。手順はシンプルですが、必ず充電ケーブルを繋いだ状態で行ってください。

1、「設定」を開く
2、「一般」をタップ
3、一番下の「転送またはiPhoneをリセット」を選択
4、「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
5、パスコードとApple IDのパスワードを入力

アップルマークが表示され、初期化が始まります

Androidを初期化する手順

機種によって多少メニュー名は異なりますが、基本の流れは同じです。

1、「設定」を開く
2、「システム」または「一般管理」を選択
3、「リセットオプション」をタップ
4、「全データを消去(出荷時リセット)」を選
5、注意書きを読み、右下の「全データを消去」をタップ

再起動がかかり、ドロイド君のマークなどが表示されます

初期化後の「音割れ確認」の極意

ここで一つ、重要なテクニックがあります。 初期化が終わってスマホが起動した際、すぐにバックアップを復元しないでください。

修理エンジニアのアドバイス バックアップデータの中に「音割れの原因となった設定ファイル」が含まれている可能性があります。まずは「新しいiPhone/Android」として設定し、何も入っていない状態でYouTubeなどを再生して音を確認してください。

まっさらな状態で音を確認する ここで音がクリアなら、原因はソフトウエア(アプリや設定)でした。修理の必要はありません。

その後、バックアップを復元する 音の正常化を確認したら、再度初期化してバックアップから復元するか、iPhoneなら移行機能を使います。もし復元後にまた音が割れたら、バックアップデータ自体に不具合があるため、アプリを一つずつ入れ直す「クリーンインストール」が必要です。

まとめ:初期化は「修理に出す前の最終テスト」

初期化は手間がかかる作業ですが、修理費用(数万円)や預ける期間(数日〜数週間)を考えれば、自宅で無料で試せる価値ある手段です。

今回のまとめ ・初期化は「ソフト由来の音割れ」に効果絶大 ・LINEとゲームの個別バックアップは必須 ・Google認証システムの引き継ぎを忘れない ・復元する前に一度「素の状態」で音をテストする

もし、この手順通りに初期化して、まっさらな状態で音を確認しても「やっぱり音が割れている・ノイズがする」という場合は、残念ながらスピーカー部品や基盤の故障が確定します。

その際は、迷わず専門の修理業者に相談してください。ソフト面での対処をやりきったあなたなら、スムーズに修理の話が進むはずです。

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