洗濯機の寿命を10年に延ばす!故障を防ぐメンテナンス方法と5つのNG行動

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洗濯機の寿命は一般的に「7年〜10年」と言われていますが、実は日々の使い方やメンテナンス次第で、これを大きく超えて使い続けることも、逆に数年でダメにしてしまうこともあります。

この記事では、洗濯機の心臓部であるモーターやベルトを守り、寿命を最大限に延ばすための具体的なノウハウと、やってはいけない5つのNG行動を深掘りして解説します。

なお、これから洗濯機の買い替えを検討している、あるいは「どのメーカーが壊れにくいのか知りたい」という方は、まずはこちらの親記事でメーカーごとの特徴を押さえておくと安心です。

洗濯機が故障する最大の原因は「過負荷」にある

洗濯機が壊れる原因のナンバーワンは、間違いなく「詰め込みすぎ」による過負荷です。

親記事でも触れましたが、なぜ洗濯物を詰め込みすぎるといけないのか、そのメカニズムを理解している人は意外と多くありません。

なぜ詰め込みすぎると壊れるの?

洗濯槽に定格容量ギリギリ、あるいはそれ以上の衣類を詰め込むと、水を含んだ洗濯物は想像を絶する重さになります。

これを回転させるために、モーターには設計限界に近い電流が流れ、回転を伝えるベルト(ベルト駆動方式の場合)には強烈なテンション(張力)がかかります。

過負荷が引き起こす故障の連鎖 ・モーターの焼き付き: 無理な回転を続けることでモーターが過熱し、寿命が縮む。 ・軸(シャフト)の歪み: 回転軸に偏った力がかかり続け、軸ブレが発生。脱水時の異音や振動の原因になる。 ・基板のショート: モーターに過電流が流れることで、制御基板にダメージを与える。

特に、脱水時の遠心力は強大です。バランスが崩れた状態で無理やり回す行為は、洗濯機自身の寿命を削りながら動かしているのと同じことなのです。

寿命を縮める!洗濯機のNG行動5選

洗濯機を長持ちさせるためには、以下の5つの行動を避けることが鉄則です。無意識にやってしまっていないか確認しましょう。

1. 容量オーバー・詰め込み洗い

前述の通り、最大の故障原因です。 洗濯機の容量表記(例:10kg)は、「乾いた状態の布の重さ」ではなく、あくまで最大負荷時の目安です。

洗濯物は洗濯槽の「7〜8割」程度に抑えるのが、洗浄力も落ちず、故障も防げるベストな量です。

2. 洗剤・柔軟剤の入れすぎ

たくさん入れたほうが汚れが落ちそう」というのは間違いです。

規定量を超えた洗剤は溶け残り、洗剤投入ケースや排水ホース、さらには洗濯槽の裏側にこびりつきます。これが「黒カビ」の温床になるだけでなく、泡が多すぎるとセンサーが異常を検知し、泡消し運転を繰り返すことで余計な負荷がかかります。

また、ドラム式の場合、乾燥ダクトに洗剤カスが付着すると乾燥機能の低下に直結します。

3. 防水性の衣類を脱水する

これは故障だけでなく、事故につながる危険な行為です。

レインコート、スキーウェア、防水シーツなどの水を通さない素材を脱水すると、水が抜けないまま遠心力がかかり、洗濯槽内で激しい振動が起きます。

最悪の場合、洗濯機が転倒したり、破裂して本体が大破することもあります。

防水性のものは絶対に脱水しない」を徹底してください。

4. ポケットの中身を確認しない

小銭、ヘアピン、鍵、ティッシュなどを入れたまま洗濯していませんか?

特に硬貨やヘアピンなどの金属片は、排水弁に挟まって「水が溜まらない・排水できない」というトラブルの原因になります。また、ドラム式の場合、ガラス面やパッキンを傷つけ、水漏れの原因になることもあります。

5. 水平でない場所に設置している

洗濯機がガタついた状態で運転すると、脱水時の振動が増幅されます。

これはサスペンション(振動を吸収するバネ)の劣化を早め、「ガタガタ」という異常音や、脱水エラー(U11など)が頻発する原因となります。

メーカー推奨!寿命を10年に延ばすメンテナンス方法

故障を防ぐだけでなく、洗浄力や乾燥機能を維持するためには、メーカーが推奨する正しいメンテナンスが不可欠です。

【毎回】糸くずフィルター・乾燥フィルターの掃除

基本中の基本ですが、最も重要です。

・縦型洗濯機 糸くずフィルターにゴミが溜まると、排水効率が悪くなり、排水エラーの原因になります。

・ドラム式洗濯機 乾燥フィルターのホコリ詰まりは致命的です。風の通り道が塞がると、乾燥時間が長くなるだけでなく、ヒートポンプやヒーターに負荷がかかり、乾燥機能そのものが故障します。

ドラム式で乾燥時間が伸びてきたら、フィルターだけでなく、奥のダクトにホコリが溜まっていないか確認しましょう。

【月1回】洗濯槽の洗浄(槽洗浄コース)

洗濯槽の裏側には、洗剤カスや皮脂汚れ、黒カビが蓄積します。これらが剥がれ落ちて排水経路を詰まらせることがあります。

・塩素系クリーナー: 殺菌力が強く、カビを分解して溶かす。汚れがひどい時におすすめ。 ・酸素系クリーナー: 泡の力で汚れを剥がし取る。定期的なメンテナンスに。

メーカー純正の洗濯槽クリーナーは高価ですが、市販品とは桁違いの洗浄力があるため、年に1回は「メーカー純正クリーナー」を使用することを強くおすすめします。

【半年に1回】排水口・排水トラップの掃除

意外と見落としがちなのが、防水パンにある排水口(排水トラップ)です。

ここが詰まると排水がスムーズに行われず、洗濯機側に排水エラーが出たり、悪臭の原因になります。半年に1回はパーツを取り外し、ヘドロ汚れを洗い流しましょう。

まとめ:愛情を持った使い方が寿命を延ばす

洗濯機を10年以上使い続けるためのポイントをまとめます。

長持ちさせるポイント

1. 詰め込みすぎない(7〜8割が目安) 2. 洗剤は適量を守る 3. フィルター掃除は毎回行う 4. 定期的に槽洗浄を行う

洗濯機は「回せばなんとかなる」と思われがちですが、精密な機械です。

詰め込まない」「掃除する」という基本的なケアをするだけで、故障のリスクは劇的に下がります。

もし、これらを気をつけていても「異音がする」「エラーが頻発する」という場合は、寿命が近づいているサインかもしれません。修理代が高額になる前に、買い替えを検討するのも一つの賢い選択です。

異音が大きくなったり、焦げ臭い匂いがしたら使用を中止してください。モーターや基板の故障の前兆です。

耐久性の高いメーカーやモデルについては、以下の親記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

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