DCT-WR100Dの維持費は高い?docomo in Car Connectの料金体系
DCT-WR100Dを導入する際、本体価格の次に気になるのが「毎月の維持費」です。 このデバイスはNTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」を利用します。
結論から言うと、このサービスは一般的なポケットWi-Fiやスマホのテザリングと比較しても、破格の安さで使い放題を実現しています。
まずは基本となる3つのプランを確認しましょう。
3つの基本プランと料金
docomo in Car Connectには、契約事務手数料や解約金はありません。利用したい期間に合わせて、以下の3つのプランから都度チャージして使用します。
- 1日プラン(24時間):550円(税込)
- 30日プラン:1,650円(税込)
- 365日プラン:13,200円(税込)
データ通信量は無制限で、ドコモのLTE回線を使用するためエリアも広く速度も安定しています。 では、これらのプランをどう使い分けるのが最も賢いのか、ドライバーのタイプ別にシミュレーションを見ていきましょう。
オートバックスでの本体購入やUIMカードの基礎知識については、以下の親記事で詳しく解説しています。

【料金シミュレーション】プラン別・賢い選び方
「自分は週末しか運転しないから1日プランで十分?」 「長期休みの時だけ使いたい」 こういった疑問を持つ方のために、具体的な利用シーン別のコストを算出しました。
ケース1:週末ドライバー(土日のみ利用)の場合
平日は電車通勤で、車に乗るのは土日の買い物やレジャーのみというパターンです。
1日プランを毎回購入する場合
週末(土・日)が月に4回あると仮定すると、計8日間利用することになります。 550円 × 8日 = 4,400円/月
30日プランを購入する場合
1,650円/月
365日プランを購入する場合
13,200円 ÷ 12ヶ月 = 1,100円/月
【結論】 週末だけしか乗らない場合でも、「1日プラン」を月に3回以上使うなら「30日プラン」の方が圧倒的にお得になります。さらに「365日プラン」にしてしまえば、月額換算で約1,100円となり、週末ドライバーであっても年額プランが正解であることが多いです。
ケース2:大型連休(GW・お盆・年末年始)だけ使う場合
普段は全く乗らず、帰省や旅行のシーズンだけ車内Wi-Fiを快適にしたいパターンです。
おすすめの運用法
この場合は、「30日プラン(1,650円)」のスポット利用が最強です。 例えば、お盆休みの1週間だけ使いたい場合、1日プラン×7日だと3,850円かかりますが、30日プランなら1,650円で済みます。
普段使わない月は支払いが0円になるのが、DCT-WR100D(docomo in Car Connect)の最大のメリットです。契約縛りのあるポケットWi-Fiにはない「維持費ゼロの期間」を作れるのが賢いポイントです。
ケース3:毎日乗るヘビーユーザーの場合
通勤や業務で毎日車を使用する方の場合、迷わず「365日プラン」一択です。
他社サービスとの比較
一般的な大容量ポケットWi-Fi(月間100GB程度)は、月額3,000円〜4,000円が相場です。 一方でDCT-WR100Dの365日プランは、月額換算でたったの1,100円。
年間コストで比較すると以下のようになります。
- 一般的なポケットWi-Fi:約40,000円〜50,000円/年
- DCT-WR100D(365日プラン):13,200円/年
車内限定という制約はありますが、年間で3万円近く節約できる計算になります。
維持費に関する注意点:UIMカードの有効期限
プラン料金(通信費)とは別に、忘れてはいけないのが「UIMカード自体の有効期限」です。
2年ごとの更新が必要
DCT-WR100Dに付属、または購入する専用UIMカードは、利用開始から2年(24ヶ月)で期限切れとなります。 通信プラン(365日プランなど)の有効期限が残っていても、UIMカード自体の期限が来ると通信できなくなります。
更新にかかる費用
期限が切れた場合は、新しい「更新用UIMカード(UIM-100)」を購入する必要があります。 価格はショップによりますが、おおよそ5,500円(税込)前後です。
つまり、長期的な維持費を正確に計算すると以下のようになります。
【1年あたりの実質維持費】 (365日プラン 13,200円)+(UIMカード更新費の1年分 約2,750円) = 年間 約15,950円 (月額換算:約1,330円)
UIMカードの更新費用を含めても、月額1,500円以下で車内Wi-Fi使い放題が維持できるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
ただし、ここで解説した料金プランとは別に、**UIMカード本体には「2年」という有効期限(寿命)**が存在します。これを知らずに放置すると、ある日突然使えなくなってしまいます。期限の確認方法と更新のタイミングについては、以下の記事で詳しくまとめています。

まとめ:DCT-WR100Dの維持費は高くない
DCT-WR100Dの維持費について、プラン別のシミュレーションを行いました。 「維持費が高いのでは?」と心配されることもありますが、適切なプランを選べば、実は業界最安クラスの通信環境が手に入ります。
賢い選び方のポイント
- 月に3日以上車に乗るなら、1日プランより「30日プラン」がお得。
- 1年を通して定期的に乗るなら、「365日プラン」が圧倒的にコスパ最強(月額換算1,100円)。
- お盆や正月だけ使うなら、その都度「30日プラン」を契約し、使わない月は0円運用。
- 2年に1回、UIMカードの買い替え費用(約5,500円)が発生することも忘れずに。
「せっかくお金を払ったのに、動画が止まってイライラする…」といった事態を避けるためには、設置場所の工夫も重要です。もし現在利用中で**「速度が遅い」と感じている方**は、今日からできる速度改善テクニックもあわせてご覧ください。




