エアウィーヴの購入を検討する際、誰もが一度はぶつかる壁があります。 それは、テレビ通販でおなじみの「ジャパネットたかたモデル」と、公式サイトで販売されている「正規品（四季布団）」は何が違うのか？という疑問です。
・値段が違う理由は？
結論から言うと、この2つは「構造」と「保証サービス」において明確な違いがあります。 この記事では、カタログスペックだけでは見えてこない細部まで徹底的に比較し、あなたがどちらを選ぶべきかの答えを出します。
エアウィーヴの基本的な特徴や、マットレスタイプ、ベッドマットレスなど、全シリーズを含めた総合的な選び方を知りたい方は、以下の親記事も参考にしてください。自分に最適な一枚が見つかります。
ジャパネット版と公式版の「決定的な5つの違い」比較表
まずは、主な違いを一覧で比較してみましょう。特に注目すべきは「肩回りの硬さ」と「お試し期間」の有無です。
| 比較項目 | ジャパネット版 （敷布団） | 公式版 （四季布団・和匠） |
|---|---|---|
| 中材の構造 | 一枚物 （肩・足が柔らかい機能付） | モデルによる （標準は均一、上位は3分割） |
| 硬さの機能 | センターハード （腰硬め・肩柔らかめ） | 標準モデルは均一 （S-LINE等は腰硬め） |
| 保証期間 | 3年保証 | 3年保証 |
| 返品・お試し | 原則不可 （初期不良のみ） | 30日間返品保証あり |
| 特典 | 下取り値引、セット品あり | 送料無料キャンペーン等 |
違い①：中材（エアファイバー）の構造と寝心地
最も大きな違いは、マットレスの心臓部であるエアファイバーの構造です。
ジャパネット版は「上位機能」を搭載している
実は、ジャパネットモデルには大きなメリットがあります。それは、「腰は硬く、肩は柔らかい」というグラデーション構造が採用されている点です。
通常、公式サイトのエントリーモデル（四季布団）は、全体が均一な硬さです。しかし、ジャパネット版は、公式の上位モデル（S-LINEなど）に採用されているセンターハード構造に近い仕様になっています。
肩部分： 柔らかめに作られており、横向き寝でも肩が楽に沈み込む。
腰部分： 硬めに作られており、重い腰をしっかり支えて寝返りをサポートする。
つまり、「機能面だけで見れば、ジャパネット版は公式の標準モデルよりハイスペック」と言える逆転現象が起きています。
公式版（四季布団 和匠など）は「3分割」でメンテナンス性が高い
一方、公式の上位モデル（和匠など）は、中材が3つのブロックに分かれている3分割構造を採用しているものがあります。
メリット： 中材のローテーションが可能。へたりやすい「腰」の部分を「足」の部分と入れ替えることで、寿命を延ばせる。
デメリット： 価格が高くなる。
ジャパネット版は基本的に「一枚物」であるため、部分的なローテーションはできません。
違い②：カバーの質感と「四季」への対応
四季布団という名前の通り、カバーの仕様にも違いがあります。
公式版は「夏冬リバーシブル」が標準
公式の四季布団は、カバーがリバーシブル仕様になっています。
冬面： ふっくらとしたキルト地で暖かい。
夏面： メッシュ地で通気性が抜群。
この「一枚で一年中快適」というのが公式版の強みです。
ジャパネット版は「シーツ」で調整するスタイル
ジャパネット版のカバーもメッシュとキルトのリバーシブル仕様になっていることが多いですが、ジャパネットの強みは「購入特典として専用シーツや敷きパッドが付いてくる」ことです。 本体のカバー性能に頼るだけでなく、季節に合わせたシーツを重ねて使うことを前提とした「実用性重視」のセット内容になっています。
違い③：布団乾燥機と耐熱温度の真実
という話を聞いたことはありませんか？ ここに関しては、両モデルとも注意が必要です。
基本的にはどちらも「高温モード」はNG
エアウィーヴの素材（ポリエチレン）は熱に弱く、従来のモデルは50℃以上で変形する恐れがありました。 現在販売されているモデルは耐熱性が向上していますが、それでも「布団乾燥機の使用は推奨、ただし温度設定に注意」という立場です。
ジャパネット版も公式版も、基本的には同じ素材です。
布団乾燥機を使う際は「送風」または「低温」モード推奨。
電気毛布も「高温」は避ける。
・公式だから大丈夫
という差は、現行モデルではほぼありません。どちらを使う場合も、過度な加熱は寿命を縮めると覚えておきましょう。
違い④：絶対に知っておくべき「返品保証」の罠
ここが購入の決め手となる最大のポイントです。
公式版だけの特権「30日間返品保証」
公式サイト（および一部正規取扱店）で購入する場合、「30日間のお試し期間」が付いています。 実際に家で寝てみて、体に合わなければ返品・返金が可能です（送料は自己負担の場合あり）。 高額な寝具において、この安心感は計り知れません。
ジャパネット版は「原則返品不可」
ジャパネットの場合、一度開封・使用した商品は、「お客様都合による返品は不可」が基本ルールです。 「寝心地が合わなかった」「腰が痛くなった」という理由では返品できません。 その代わり、古い布団を数千円〜1万円で引き取ってくれる「下取りサービス」や「分割金利手数料負担」という価格メリットを提供しています。
結論：あなたにはこちらがおすすめ
これまでの比較を踏まえ、それぞれのモデルがおすすめな人をまとめます。
ジャパネット版がおすすめな人
- とにかく安く、高性能なエアウィーヴを手に入れたい人（機能は公式上位モデル並みでお得）。
- 古い布団の処分に困っており、下取りを利用したい人。
- 過去にエアウィーヴを使ったことがあり、寝心地を知っている人。
公式「四季布団」がおすすめな人
- 初めてエアウィーヴを買うので、体に合うか不安な人（30日保証が必須）。
- 中材をローテーションさせて、一つの布団を長く愛用したい人。
- 特定の硬さや、最新の「耐熱強化モデル」などを細かく選びたい人。
まとめ
ジャパネットモデルは「廉価版」と思われがちですが、実は「機能は上位クラス（肩柔・腰硬）、サービスを削って（返品不可）、価格を下げた高コスパモデル」であることが分かりました。
と割り切れるならジャパネット版は最強の選択肢です。
逆に
という慎重派の方は、迷わず公式サイトの30日保証付きを選びましょう。
