5000円台とは思えない高音質で人気のKZ ZS10シリーズ。その中でも、KZ ZS10 ProとKZ ZS10は特に注目されています。
しかし、2つのイヤホンの違いは分かりにくく、どちらを購入すれば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「KZ ZS10 ProとKZ ZS10の違い」を徹底比較!音質、装着感、価格、デザインなど、あらゆるポイントを検証し、あなたにおすすめのイヤホンを紹介します。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10の違いが気になっていた方は、この記事を参考にしてくださいね。
KZ ZS10 ProとZS10のスペック比較
KZ ZS10 ProとZS10のスペックを比較するには、以下の8つの項目をチェックする必要がありそうです。
・周波数帯域
・インピーダンス
・感度
・プラグ形状
・ケーブル
・重量
個々の違いを解説していきます。
ドライバー構成
KZ ZS10 ProとKZ ZS10の最大の違いは、ドライバー構成です。
・10mmデュアルマグネティックダイナミックドライバー
・30095バランスドアーマチュアドライバー × 2
・22955バランスドアーマチュアドライバー × 2
(KZ ZS10)
・10mmデュアルマグネティックダイナミックドライバー
・30095バランスドアーマチュアドライバー × 2
KZ ZS10 ProとKZ ZS10を見比べた場合、KZ ZS10 Proでは、KZ ZS10に22955バランスドアーマチュアドライバーが2つ追加されています。
この2つのドライバーは、高音域の表現力をさらに向上させる役割を担っています。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10のドライバー構成にはそれぞれ独自のメリットとデメリットがあります。
KZ ZS10 Proのドライバー構成では、高音域の解像度が向上し、より繊細でクリアなサウンドを実現しています。また、音場の広がりや楽器の分離感も向上します。
ただし、その一方で、価格がKZ ZS10より高く、低音域が若干弱くなる場合があります。
一方、KZ ZS10のドライバー構成は、よりバランスの良い音質を求める方に適しています。低音域も含めた全体の音質バランスが良く、価格もKZ ZS10 Proより手頃です。
したがって、高音域の表現力を重視する方にはKZ ZS10 Proが、バランスの良い音質を求める方にはKZ ZS10がそれぞれおすすめです。
周波数帯域
KZ ZS10 ProとKZ ZS10の周波数帯域は、どちらも20Hz~40kHzと非常に広く、ハイレゾ音源にも対応しています。
しかし、両者の間には微妙な違いがあります。
低音域:20Hz~40Hz
中音域:40Hz~10kHz
高音域:10kHz~40kHz
(KZ ZS10)
低音域:20Hz~40Hz
中音域:40Hz~8kHz
高音域:8kHz~40kHz
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも高音域の再生可能周波数が2kHz高く、より繊細な高音表現が可能です。
一方、KZ ZS10は低音域と高音域の再生可能周波数がKZ ZS10 Proよりも狭いため、低音域と高音域の強調が控えめなバランスの良い音質傾向となります。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10の周波数帯域は、高音域の再生可能周波数に違いがあります。
高音域を重視する方にはKZ ZS10 Pro、バランスの良い音質を求める方にはKZ ZS10がおすすめです。
インピーダンス
インピーダンスは、電気回路における抵抗を表す値です。イヤホンにおいては、インピーダンスが低いほど音量が大きくなりやすく、高いほど音量が小さくなりやすいという特徴があります。
インピーダンス:16Ω
(KZ ZS10)
インピーダンス:32Ω
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりもインピーダンスが低いため、同じ音量で聴く場合、KZ ZS10 Proの方が音量が大きくなります。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10のインピーダンスは、KZ ZS10 Proの方が低いため、音量が大きくなりやすいという特徴があります。
使用機器の出力インピーダンスに合わせて、適切なインピーダンスのイヤホンを選ぶことが重要です。
感度
感度とは、イヤホンが音の入力に対してどれくらい敏感に反応するかを表す指標です。感度が高いほど、同じ音量でも音が大きく聞こえます。
・感度:112dB/mW
(KZ ZS10)
・感度:111dB/mW
KZ ZS10 ProとKZ ZS10の感度は、ほとんど同じです。しかし、KZ ZS10 Proの方がわずかに感度が高いため、同じ音量でもKZ ZS10 Proの方が音が大きく聞こえる可能性があります。
使用機器の出力レベルに合わせて、適切な感度のイヤホンを選ぶことが重要です。
プラグ形状
KZ ZS10 ProとKZ ZS10は、どちらも3.5mmステレオミニプラグを採用しており、一般的なスマートフォンや音楽プレイヤーなどの機器で使用できます。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10のプラグ形状には、以下の違いがあります。
・L型プラグ
・金メッキ
(KZ ZS10)
・ストレートプラグ
・銀メッキ
L型プラグは、ケーブルが耳に当たりにくく、装着感が快適になるというメリットがあります。
金メッキは、音質の劣化を抑え、耐久性を向上させる効果があります。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10のプラグ形状は、形状とメッキに違いがあります。
L型プラグと金メッキを好む方はKZ ZS10 Pro、ストレートプラグと銀メッキを好む方はKZ ZS10を選ぶと良いでしょう。
ケーブル
KZ ZS10 ProとKZ ZS10は、どちらも着脱可能な2pinケーブルを採用しています。ケーブルが断線しても、交換することで修理できます。
・銀メッキケーブル
・0.75mm 2pinコネクタ
(KZ ZS10)
・無メッキケーブル
・0.75mm 2pinコネクタ
銀メッキケーブルは、音質の劣化を抑え、クリアなサウンドを実現します。
一方、無メッキケーブルは、音質にクセがなく、自然なサウンドを実現します。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10のケーブルは、メッキに違いがあります。
音質を重視する方はKZ ZS10 Pro、コスパや取り回しを重視する方はKZ ZS10を選ぶと良いでしょう。
重量
KZ ZS10 ProとKZ ZS10は、どちらも非常に軽量なイヤホンです。長時間装着しても疲れにくいという特徴があります。
・KZ ZS10:約11g
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも約1g重いです。しかし、両者とも非常に軽量なため、装着時の重量感はほとんど気になりません。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10は、どちらも非常に軽量なイヤホンです。
重量による装着感の違いはほとんどありません。耳の形状や大きさ、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
音質比較
KZ ZS10 ProとZS10の音質比較する場合、以下の4つの項目をチェックする必要があります。
・中音
・高音
・音質傾向
低音
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらも低音域の表現力に優れたイヤホンです。しかし、低音の質や量には、いくつかの違いがあります。
(低音の量)
・KZ ZS10 Pro:より豊かで量感のある低音
・KZ ZS10:控えめな量感の低音
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも低音の量感が豊富です。迫力のある低音を好む方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
(低音の質)
・KZ ZS10 Pro:より深みのある低音
・KZ ZS10:やや軽快な低音
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも低音に深みがあります。重低音の響きを楽しみたい方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
(低音域の制動)
・KZ ZS10 Pro:よりタイトな低音
・KZ ZS10:やや緩い低音
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも低音域の制動が効いています。低音の速いアタックやキレを重視する方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
(低音域の傾向)
・KZ ZS10 Pro:ドンシャリ傾向
・KZ ZS10:フラットな傾向
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも低音域が強調されたドンシャリ傾向の音質です。低音と高音を強調したサウンドを楽しみたい方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
KZ ZS10 ProとZS10は、低音域の表現力に優れたイヤホンです。低音の量感、質、制動、傾向などに違いがあるため、好みの音質に合わせて選ぶと良いでしょう
中音
KZ ZS10 ProとZS10は、低音域と高音域に特徴のあるイヤホンですが、中音域もしっかり表現されています。しかし、中音域の表現には、いくつかの違いがあります。
(中音域の量感)
・KZ ZS10 Pro:やや控えめな量感
・KZ ZS10:十分な量感
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも中音域の量感が控えめです。ボーカルや楽器の音を前に出したい場合は、KZ ZS10の方が適しているかもしれません。
(中音域の質)
・KZ ZS10 Pro:よりクリアで分離感のある中音
・KZ ZS10:やや厚みのある中音
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも中音域がクリアで分離感があります。ボーカルや楽器の音を聞き取りやすく、音の輪郭がしっかり表現されています。
(中音域の定位)
・KZ ZS10 Pro:やや奥まった定位
・KZ ZS10:前方に定位
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも中音域の定位が奥まっています。ボーカルや楽器が頭の中で鳴っているような感覚が好みの方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
KZ ZS10 ProとZS10は、中音域もしっかり表現されているイヤホンです。中音域の量感、質、定位、傾向などに違いがあるため、好みの音質に合わせて選ぶと良いでしょう。
高音
KZ ZS10 ProとZS10は、高音域の表現力に優れたイヤホンです。しかし、高音の質や量には、いくつかの違いがあります。
(高音の量)
KZ ZS10 Pro:より刺激的な高音
KZ ZS10:控えめな量感の高音
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも高音の量感が豊富です。きらびやかで華やかなサウンドを楽しみたい方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
(高音の質)
KZ ZS10 Pro:よりクリアで伸びのある高音
KZ ZS10:やや篭り感のある高音
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも高音がクリアで伸びがあります。高音域の楽器の音を鮮明に聴きたい方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
(高音域の刺さり)
KZ ZS10 Pro:やや刺さりのある高音
KZ ZS10:聴き疲れしにくい高音
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも高音域が刺さりやすい傾向があります。長時間音楽を聴く場合は、KZ ZS10の方が聴き疲れしにくい可能性があります。
(高音域の傾向)
KZ ZS10 Pro:ドンシャリ傾向
KZ ZS10:フラットな傾向
KZ ZS10 Proは、KZ ZS10よりも高音域が強調されたドンシャリ傾向の音質です。低音と高音を強調したサウンドを楽しみたい方には、KZ ZS10 Proがおすすめです。
KZ ZS10 ProとZS10は、高音域の表現力に優れたイヤホンです。高音の量感、質、刺さり、傾向などに違いがあるため、好みの音質に合わせて選ぶと良いでしょう。
音質傾向
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらも高音域と低音域が強調されたドンシャリ傾向の音質を持つイヤホンです。しかし、音質傾向にはいくつかの違いがあります。
(KZ ZS10 Pro)
このイヤホンは、ドンシャリ傾向が強く、高音域はより刺激的でクリアに表現されます。低音域もより深く、豊かな量感がありますが、一方で中音域はやや引っ込み気味です。
(KZ ZS10)
このイヤホンは、ドンシャリ傾向は控えめで、高音域はKZ ZS10 Proよりも穏やかです。低音域はKZ ZS10 Proよりも量感が少なく、中音域はKZ ZS10 Proよりも前に出ています。
装着感比較
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらも耳掛け式のイヤホンです。装着方法、フィット感、遮音性において、いくつかの違いがあります。
装着方法
・KZ ZS10 Pro:2pinコネクタでケーブルを接続する
・KZ ZS10:MMCXコネクタでケーブルを接続する
KZ ZS10 Proは2pinコネクタ、KZ ZS10はMMCXコネクタを採用しています。
2pinコネクタの方が、MMCXコネクタよりも耐久性が高いと言われています。
フィット感
・KZ ZS10 Pro:イヤーピースを変えて調整可能
・KZ ZS10:イヤーピースを変えて調整可能
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらもイヤーピースを変えることでフィット感を調整することができます。付属のイヤーピース以外にも、さまざまな種類のイヤーピースが販売されています。
遮音性
・KZ ZS10 Pro:高い遮音性
・KZ ZS10:高い遮音性
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらも高い遮音性を持っています。周囲の騒音を遮断して音楽に集中したい方におすすめです。
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらも装着感の良いイヤホンです。装着方法、フィット感、遮音性において、いくつかの違いがありますので、ご自身のニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。
デザイン比較
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらもスタイリッシュなデザインのイヤホンです。カラーバリエーション、フェイスプレート、ケーブルにおいて、いくつかの違いがあります。
カラーバリエーション
・KZ ZS10 Pro:5色展開 (ブラック、ブルー、レッド、パープル、ゴールド)
・KZ ZS10:4色展開 (ブラック、ブルー、レッド、シルバー)
KZ ZS10 ProはKZ ZS10よりもカラーバリエーションが豊富です。自分の好みに合わせて選ぶことができます。
フェイスプレート
・KZ ZS10 Pro:金属製
・KZ ZS10:樹脂製
KZ ZS10 Proは金属製、KZ ZS10は樹脂製のフェイスプレートを採用しています。金属製の方が高級感がありますが、重量が重くなります。
ケーブル
・KZ ZS10 Pro:銀メッキケーブル
・KZ ZS10:無垢銅ケーブル
KZ ZS10 Proは銀メッキケーブル、KZ ZS10は無垢銅ケーブルを採用しています。銀メッキケーブルの方が音質がクリアになりますが、価格が高くなります。
KZ ZS10 ProとZS10は、どちらもスタイリッシュなデザインのイヤホンです。カラーバリエーション、フェイスプレート、ケーブルにおいて、いくつかの違いがありますので、ご自身のニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。
まとめ
KZ ZS10 ProとKZ ZS10は、高音域と低音域が強調されたドンシャリ傾向の音質を持つイヤホンです。音質、装着感、デザインにおいていくつかの違いがあります。
KZ ZS10 ProはKZ ZS10よりもドンシャリ傾向が強く、高音域と低音域の量感が豊富です。
高音域は刺激的でクリア、低音域は深く量感があります。
中音域はKZ ZS10 Proよりも少し引っ込み気味です。KZ ZS10はドンシャリ傾向は控えめで、中音域が前に出ています。
高音域はKZ ZS10 Proよりも穏やか、低音域はKZ ZS10 Proよりも量感が少ないです。
KZ ZS10 ProとKZ ZS10は、どちらもイヤーピースを変えて調整可能で、遮音性も高いです。
KZ ZS10 Proは2pinコネクタ、KZ ZS10はMMCXコネクタでケーブルを接続します。
KZ ZS10 ProはKZ ZS10よりもカラーバリエーションが豊富で、フェイスプレートは金属製、ケーブルは銀メッキです。
KZ ZS10はカラーバリエーションは少なめ、フェイスプレートは樹脂製、ケーブルは無垢銅です。
KZ ZS10 Proは、ドンシャリ傾向の強い音質と、高音域と低音域の量感を重視する方におすすめです。
KZ ZS10は、中音域を重視する方におすすめです。装着感と遮音性はどちらも高く、デザインは好みで選ぶことができます。